ネムノキが小さな羽扇のやうな花を咲かせてゐます。和名のネムノキは、夜になると葉が合わさって閉じて眠るように見えることに由来します。漢字名の「合歓木」は、中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものです。
ネムノキの就眠運動は、葉の付け根の膨らんだ部分の内部圧力を変化させる仕組みにより葉を開閉させるものです。周囲が暗くなると葉を閉じますが、光を当て続ける実験を行ったところ、体内時計に従って、やはり就眠することが分かりました。
ネムノキはいろいろ方言名があります。ねぶのき、ねぶたのき、ねむたぎ、ねぶたぎ、ねふりのき、ねむりこなどです。眠るといふ言葉から、子守歌に結び付けられることが多く、美智子上皇后が高校時代に作った詩「ねむの木の子守歌」などが有名です。
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