2/9の当blogで紹介したヒイラギナンテン(柊南天)の再登場です。その時はあるお宅の門前に植えられたヒイラギナンテンが、早々花が咲いてゐるという話でした。今回は緑地帯にある半野生のヒイラギナンテンです。こちらはやっと蕾が開いた程度で、冬日に葉がてらてらと輝いてゐました。
ヒイラギナンテンはメギ科の常緑低木で、別名トウナンテン(唐南天)。遠目で見れば葉の雰囲気はナンテンに似ており、葉の縁にヒイラギのようなトゲがあることからヒイラギナンテンと命名されました。葉に光沢があって美しいのですが、迂闊に触れると痛い木です。葉がてらてらと輝く木を照葉樹と言ひます。
照葉樹は温帯に成立する常緑広葉樹林の一つのタイプで、葉の表面のクチクラが発達して光って見えます。元来は中国南西部から日本列島にかけて広く分布してゐて、北海道以南の日本はこの種の森林に覆はれてゐたさうです。かつて照葉樹林帯に共有の文化があるといふ照葉樹林文化論が話題になりました。
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