フクジュソウ

ウチのフクジュソウ（福寿草）がたった一輪咲いてゐます。例年4、5株ぐらい芽が出、花が咲くのですが、今年はなんと一株だけです。福寿草と言ふとお正月用のめでたい花ととされてゐます。旧暦の正月頃咲くので、福を寿ぐ花の意味でフクジュソウと呼ばれます。

新暦のお正月に花屋さんで売られてゐるものはハウス栽培されたものです。地植ゑのものの開花期は2/1〜3/15頃です。当初は茎が伸びず、苞に包まれた短い茎の上に花だけがつき、次第に茎や葉が伸びていきます。花が終はる頃、ヨモギの葉のような、こまかい葉が出てきて一面に広がります。

花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引します。そのため、太陽光に応じて開閉（日光が当たると開き、日が陰ると閉じる）します。当然夜は花弁を閉じて眠ってゐるかのやうになります。
光や温度に非常に敏感で、昼間でも日がさえぎられると１〜２分で花がしぼみます。