「中国ウイルスではなく中共ウイルスと呼んでほしい」と、
イタリアのジャーナリストで中国問題専門紙「寒冬」編集者のマルコ・レスピンティ
(Marco Respinti)担当理事は、現地の読者に呼び掛けた。
同氏は、中国と中国共産党を区別して非難すべきだと主張している。
レスピンティ氏は、イタリア紙「レテ・リベラーレ(Rete Liberale)」3月26日付けの寄稿文で、
全体主義の中国共産党政権により、多くの人々が不法な拘束、拷問、殺害により
苦しめられているとした。
「政権は、組織的に人権を侵害し、自由を抑圧し、良心を侵害し、宗教を迫害し、
少数民族に嫌がらせをしている」と書いた。
中国ではカトリック、仏教、道教、法輪功など、あらゆる信仰が迫害されている。
レスピンティ氏は、共産党はハイテク技術を使った抑圧システムのなかで、顔認識、
AI監視カメラ、DNA分析、移動の禁止や制限、礼拝の禁止を行っているとした。
科学者たちは今もウイルスの起源について議論を続けているが、レスピンティ氏は、
重要なポイントを見落としてはいけないと主張している。
それは、中国共産党政権が嘘をつき続け、ウイルスの危険性と蔓延の警告を遅らせ、
警報を鳴らす人々を弾圧し、このウイルスの感染性を言い訳に、
武漢の2つの研究室で秘密裏に行われていたさまざまなウイルス研究を隠蔽しようとしていたと述べた。
イタリアは、中共ウイルスに最も苦しめられている欧州の国のひとつだ。
レスピンティ氏はまた、イタリアは中国共産党政権のプロパガンダが多く展開された国だとしている。
中国はイタリアにマスクを寄付したと宣伝しているが、これは医療用人工呼吸器の購入を約束したことへの見返りだったと同氏は述べた。
イタリアの薬理学研究所ジュゼッペ・レムッツィ所長は、現地紙「ll Foglio」の取材のなかで、
「ウイルスは中国が発生源ではないかもしれない」と発言している。
この言葉について、レスピンティ氏は、中国共産党による宣伝で外国科学機関が操作されていることを示す、典型的な事例だとした。
これらの理由から、レスピンティ氏は、新型コロナウイルス(COVID−19)は
「中国ウイルス」というよりも「中国共産党ウイルス」と呼ぶのがふさわしいと考えている。
「普通の中国人はウイルスの発生とは関係がない。
私たちと同じように、ウイルスおよび中国共産党の両方に苦しんでいる」とした。
米紙ワシントン・ポストのコラムニスト、ジョシュ・ロギン氏は3月19日、
中国人民と中国共産党を区別する必要性を強調し、
今の感染症をめぐって中国人を責めるのではなく、中国共産党を責めたほうがいいと主張した。
ロギン氏は「西側は中国共産党の偽情報の拡散を手助けしてはならない」とした。
ロギン氏は記事の中で、流行病に立ち向かう中国の医師、研究者、ジャーナリストを支持し、
彼らが警告を発信するために死の危険に晒されていると説明した。
また彼らは、中国人は中国共産党の抑圧的な措置の被害者であり、
不必要な苦痛を受けているとした。
「このウイルスを『共産主義ウイルス』と呼ぼう。
隠蔽と殺人を繰り返す『中国共産党ウイルス』だ」とレスピンティ氏は最後に呼びかけた。
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