まず、政治において、長期的な政治手法=政治理論を民衆に話しても通じません。
そうです、理解してもらうのに、遥かな時間と、話す相手に知性が必要だからです。
もちろん皆さんが、「お馬鹿」だと言っているわけではありません。
まくしたてるように、政治スピーチをされた際に、理路整然と理解・解釈できるかどうかなのです。
だから、政治家は、「身近」で「簡単」な問題を、政策として持ってくるのです。
記憶にありますね、「郵政民営化」、「自民党をぶっ壊す」等々身近で判断しやすいテーマ。
皆が話にしやすい題材、記者がテーマとして書きやすい安易な題材。
例えば、文在寅政権。国内の複雑怪奇な財政問題の事を事細かく、民衆に伝えるよりも、
「日本にこれだけ酷い事をされたので闘っています。」と。
「同一民族国家をつくるために北朝鮮と調整しています。」って感じですよ。判りやすいでしょ。
れいわ新選組も同じ事で、「アベノミクスで景気が良くなったが中・米はもっと良くなっている」、
なんて事を題材にするよりも、障害者の方が当選したので「国会のバリアフリー化」に
税金を投入する事を論じる方が、「YES」か「NO」の選択レベルの簡易さなんです。
しかし、某局のTV番組で、れいわ新選組の山本太郎代表は、あろうことか、どうどうと
「竹島は韓国にあげればいいんじゃないの?」
と、とんでもないコメントをしているので、要注意人物なのであります。
人間の本質としては、長期的なものよりも、「短期的なもの」(すぐに結論が出るもの)を、
抽象的なものよりも、「具体的なもの」(より身近で理解しやすいもの)を選択してしまいます。
例を挙げてみましょう。
1)「半年後に手に入る、引き締まった筋肉質な身体」 と
2)「目の前にある、おいしいスィーツや、シメのラーメン」の選択をせねばならない時
どちらを、より選択するでしょうか?
実はこの手法、時代を超えて、リンカーンやチャーチル、果てはヒットラーも利用しています。
民衆が反応するテーマというのは、皆が議論しやすい、意見しやすい身近な短期的なものです。
ここからが非常に重要なのですが、
1)「仮想敵」を作って皆で団結して「闘っている」んだと、強く意識させること。
2)短期的な目標を掲げて、より具体的な達成ポイントを作っておくこと。
3)大義名分を掲げて、皆で共有できるように、分かりやすくすること。
どうでしょうか?「れいわ新選組」、「文在寅政権」(どちらも左翼政党です)のやり口は、
元を糺せば、同じやり口だという事がお分かり頂けたでしょうか?
パッと見の「弁舌の巧さ」や「解り易い題材」に騙されないようにしたいものです。
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