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2021年05月06日17:09

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シカゴ7裁判(The Trial of the Chicago 7)

 「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー脚色賞を受賞し、「マネーボール」や自身の監督作「モリーズ・ゲーム」でも同賞にノミネートされたアーロン・ソーキンがメガホンをとったNetflixオリジナル映画で、ベトナム戦争の抗議運動から逮捕・起訴された7人の男の裁判の行方を描いた実録ドラマ。キャストには、「ファンタスティック・ビースト」シリーズのエディ・レッドメインをはじめ、ジョセフ・ゴードン=レビット、サシャ・バロン・コーエン、マイケル・キートン、マーク・ライランスら豪華俳優陣が集結した。1968年、シカゴで開かれた民主党全国大会の会場近くに、ベトナム戦争に反対する市民や活動家たちが抗議デモのために集まった。当初は平和的に実施されるはずだったデモは徐々に激化し、警察との間で激しい衝突が起こる。デモの首謀者とされたアビー・ホフマン、トム・ヘイデンら7人の男(シカゴ・セブン)は、暴動をあおった罪で起訴され、裁判にかけられる。その裁判は陪審員の買収や盗聴などが相次ぎ、後に歴史に悪名を残す裁判となるが、男たちは信念を曲げずに立ち向かっていく。Netflixで2020年10月16日から配信。一部の映画館で10月9日から劇場公開。第93回アカデミー賞で作品、脚本、助演男優など6部門にノミネート。第78回ゴールデングローブ賞では脚本賞を受賞している。(映画.comより)







<2021年5月5日 Netflix鑑賞>

 過疎県和歌山では、この映画は劇場公開されてます。でも、Netflixで公開されているのを発見してしまったので、今日は「映画館へ行ったつもり鑑賞」で、劇場鑑賞と同様にリアルタイムで感想をアップすることにします。

 すごい映画でした。少し長いけれど、見ごたえあり。舞台となったのは1968年アメリカ、激動の時代。ジョン・F・ケネディが殺されたのは1963年だけど、長引くベトナム戦争に対する厭戦気分と反戦運動が高まっていたころ。また、キング牧師やJFKの弟ロバートが殺されたのもこの年。世界各地で反体制運動が盛り上がっていました。そんななか、シカゴで民主党の党大会が開催されるとあって、心に一言を持つ若者たちが集結しました。彼らは、決して同じ団体だったわけではありません。国を良くしたいという理想は共通して持っていたでしょうが、それぞれ所属団体も細かい思想も違うまま、「デモを起こした」「それを暴徒化させた」ということで、一緒くたに捕まってしまったのです。そしてもう一人、代理人の弁護士をあてがわれなかった黒人さん(ブラックパンサーのメンバー)も含め、本当は8人なのです。起訴だけだった人と逮捕された人とがいますが。

 裁判とは名ばかりで、最初から偏見を隠さない裁判長、法に携わる人間のくせして自分の思うようにしか、被告人たちを扱わない。信じられない。ほんの50年くらい前なのに、こんなことがまかり通っていたの?

 8人(そして弁護人2人)は、みな個性的な人たちで魅力的でした。なかでも一番魅力的だと思ったのが、サシャ・バロン・コーエン演じるアビー・ホフマン。なんとも巧みな話術。かなり頭のいい人でないと、こんなことできないと思う。サシャにはおふざけなイメージを持っていたので(もちろん「レ・ミゼラブル」みたいな映画もありますが)、最初誰かわからなかった。うまい!さすが!

 しかし、素人の私でも、正義感を持ってデモをする人々とそれに向かって銃を向ける公的権威の構図、「あれ?昨日もテレビのニュースで見たかな?」とデジャブを覚えました。アメリカの「black lives matter」は言うに及ばず、ミャンマーとか香港とか。人間って、50年経ってもおんなじなのね。
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