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2020年11月08日14:00

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ジョーンの秘密(Red Joan)

スパイ容疑で逮捕された80代の老女の数奇な実話をもとにしたジェニー・ルーニーのベストセラー小説を「恋におちたシェイクスピア」のオスカー女優、ジュディ・デンチ主演で映画化。夫に先立たれ、仕事も引退し、イギリス郊外で穏やかな一人暮らしを送っていたジョーン・スタンリーが突然訪ねてきたMI5に逮捕されてしまう。彼女にかけられたのは、半世紀以上も前にロシアのKGBに核開発の機密情報を漏えいしていたというスパイ容疑だった。ジョーンは無罪を主張するが、外務事務次官のW・ミッチェル卿の死後に見つかった資料などから、彼女の驚がくの過去が次々と明らかとなる。ジョーン役をデンチ、若かりし頃のジョーン役を「キングスマン」のソフィー・クックソン、ロシア人の恋人レオ役をテレビシリーズ「女王ヴィクトリア」のトム・ヒューズがそれぞれ演じる。監督はデンチの舞台作品の演出を数多く手がけたトレバー・ナン。(映画.comより)









 日本のチラシが親切すぎます。もちろん、原題の「red joan」でも内容の予想はつきます。でも「イギリス史上最も意外なスパイ」と書いてジュディ・デンチの顔をアップにすれば、誰でも「こんなおばあさんが意外にスパイだったんだな」って思いますよね。その通りなんです。映画の内容も予想を裏切るものではなく、どうしてjoanがそうしようと思ったか、の説明に尽きるわけです。もちろん、その歴史を描くことが主眼で、元々驚くような内容を描くつもりではなかったのかもしれません。個人的には、この歳までバレずに過ごしてきたのは相当なものだと思いますし、歴史的なバックグラウンドも、彼女の行動を納得させるものとなっていると思います。

 当たり前ですが、イギリス俳優のオンパレードなので、イギリス好きにはたまらない画になってると思います。やっぱり、こうやって見ると「イギリスっぽい顔ってあるんだなぁ」なんて妙に納得したりします。女性は優秀でも補助的な働きが当たり前とされた時代、男性よりも疑われにくいってこともあったのでしょうね。

 で、彼女は優秀なだけではなく美しかったので、恋愛も多々絡んできます。おばあさんになっても、その時の想い出に浸って幸せそうな表情になるデンチ氏がうらやましかった(笑)。状況が彼女を追いこんだとはいえ、精神的な負担は想像以上だっただろうに、強く生きたのですね。

 彼女の優秀さは、先ごろ亡くなられたギンズバーグ氏の映画「ビリーブ 未来への大逆転」(主演:フェリシティ・ジョーンズ)を想起させました。黒人女性3人の「ドリーム」とかね。優秀な女性って、すごいな!
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