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2020年11月06日14:22

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ハニーボーイ(Honey Boy)

 「ワンダー 君は太陽」「クワイエット・プレイス」シリーズのノア・ジュプ演じる人気子役の心の成長を描いたヒューマンドラマ。「トランスフォーマー」「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」のシャイア・ラブーフが自らの経験をもとに初めて脚本を手がけ、主人公の父親役で出演もしている。ハリウッドで人気子役として活躍する12歳のオーティスと、彼のマネージャーを務める父のジェームズ。前科者で無職のジェームズの不器用な愛情表現に、オーティスは常に振り回されていた。そんなオーティスを心配する保護観察官のトム、モーテルに住む隣人の少女、共演する俳優たち。彼らとの交流を経て、オーティスは新たな世界へと踏み出していくが……。ジュプが12歳のオーティス、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のルーカス・ヘッジズが10年後のオーティスをそれぞれ演じる。(映画.comより)







 私、映画は見るけどドラマは見ないので、シャイア・ラブーフが子役だったってことを知りませんでした。あんまり小さい頃から才能を発揮して売れちゃうと、人生しんどくなりますよね。実父がマネージャーだったりすると、余計です。マコーレー・カルキンほどではないにしても。「ライフ・イズ・ビューティフル」の監督も、子役を守るために一切マスコミには出さなかったですものね。

 ということで、今作はシャイア自身が父親を演じ、過酷だった子役のころを描いています。話は難しいものではありません。才能があったがために、稼いでしまう子供。自分のふがいなさに腹が立っても、どうしようもなくて、また蛮行を繰り返してしまう父親。その奥底には息子に対する限りない愛情があったのだとしても。よくある話と言ってしまえばそれだけのこと。しかし、どんなにマセていても、やっぱり親の愛情を欲する子供と、うまく人生を生きてゆけなくて、自分で自分を持て余してしまっている父親の姿は、普遍なのです。大人であれば、理解できるはず。もちろん、子供にそんなことの理解を求めるのは過酷です。だから、気の毒には思いますが、だからといって、どういう親の元に生まれれば幸せだったのか、と問われても答えなどないと思うのです。

 この難しい父親役をシャイアが、独特の存在感で演じます。さすがにうまく演じてましたね。粗暴でダメな父親なんだけど、そこはかとない哀愁を漂わせて、どこか”いい人”感を残してます。親子って、本当に難しい。誰しも悪い人ではないんだけれど、うまく機能しない。人間って複雑ですね。

 シャイアの前作「ピーナッツバター・ファルコン」、田舎にも降りてきてたのに見逃したのを思い出しました。主演の彼と一緒にオスカー授賞式にも出ていましたね。もうそろそろレンタルも始まっているのかな。探さなきゃです。


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