mixiユーザー(id:39816565)

2020年11月03日14:04

541 view

ソニア ナチスの女スパイ(Spionen)

 スパイとしてナチスに潜入した実在の女優ソニア・ビーゲットの真実を描いた歴史ドラマ。第2次世界大戦中、ナチス占領下のノルウェー。ナチスの国家弁務官ヨーゼフ・テアボーフェンは、人気女優ソニア・ビーゲットをプロパガンダに利用しようと画策する。その一方で、ソニアは隣国スウェーデンの諜報部から、スパイとしてナチスに潜入することを要請される。一度は要請を拒否するソニアだったが、逮捕された父親を解放させるためにテアボーフェンに接近し、彼の邸宅に潜入することに成功。次第にテアボーフェンの寵愛を受け信頼も得るようになったソニアは、ナチスのスパイとして北欧諸国の情報を収集するよう依頼される。「ヘラクレス」のイングリッド・ボルゾ・ベルダルが主人公を体当たりで熱演。「ヒトラーに屈しなかった国王」のハーラル・ローセンローブ=エーグとヤン・トリグベ・レイネランドが脚本を手がけた。(映画.comより)





 この映画を見るまでは、北欧までナチスの占領下になっていたなんて知りませんでした。強大だったのですね、本当に。こんなことを強いられた女優さんは、たまったものではありませんね。自分は女優として成功したかっただけ。もちろん、ある程度は成功しているとしても、もっと大きな映画や成功を望むのは当たり前なこと。そこを「まぁまぁ有名で発信力がある」「野心がある」とか言って目を付けられるなんて。女優は政治的に中立なことが必要だと本人もわかっていたのに、父親を人質に取るなんて。卑怯な。逮捕されただけで事の顛末を悟った父親は、何も言わず黙って言いなりになるのですが、それがわかるだけにつらい。私なら、「父はわかってくれるだろう」と思って拒否するかも。だって、役目が済んだら双方殺されることは目に見えてる。同じことなら、そんな危険なことせずに済む方を選ぶかも。いや、実際にそういう時代に生きないとわからないだろうけれど。

 ただ有名だというだけで、こんな無力な女を無理強いするなんて。まったく、なんという時代だったのでしょう。政治を勉強していたわけでもないのに。こういう、歴史に埋もれてしまった何気ない人たちって、たくさんいるんでしょうね。こういう時代に戻らないことを祈るばかりです。


2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する