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2020年07月30日15:28

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コリーニ事件(Der Fall Collini)

 ドイツの現役弁護士作家フェルディナント・フォン・シーラッハの世界的ベストセラー小説を映画化した社会派サスペンス。新米弁護士カスパー・ライネンは、ある殺人事件の国選弁護人を担当することに。それは、ドイツで30年以上にわたり模範的市民として働いてきた67歳のイタリア人コリーニが、ベルリンのホテルで経済界の大物実業家を殺害した事件で、被害者はライネンの少年時代の恩人だった。調査を続ける中で、ライネンは自身の過去やドイツ史上最大の司法スキャンダル、そして驚くべき真実と向き合うことになる。主人公ライネンを「ピエロがお前を嘲笑う」のエリアス・ムバレク、被告人コリーニを「続・荒野の用心棒」の名優フランコ・ネロが演じる。監督は「クラバート 闇の魔法学校」のマルコ・クロイツパイントナー。(映画.comより)







 すごい映画でしたね・・・。言葉もありません。田舎の映画館も、こういう作品を引っ張ってこなきゃダメですね。もちろん、都会に遅れて降りてくる映画は、どれもありがたく鑑賞させてもらってるけど、やっぱりこういう作品も持ってこなきゃ。と、たまに都会に行く機会があった田舎者の私は思ったわけです。難しいんでしょうけどね。

 ドイツ映画。いまだにナチの暗部を暴く映画が本国で作られていることも驚きだけれど、今回は大戦後に作られた法律の抜け穴も指摘。過去にナチの幹部だった人物が逃れることができるように、ちゃ〜んと事後に法律を制定してあった、ということですね。これ、知らなかったです。現実らしいけれど、ここまで描いた映画は今まであったのでしょうか。事実、この本が出版されてから、ドイツでは過去を検証するための委員会が作られたそうです。結果、どうなったのかまでは知らないのですが。法律、改定されたのでしょうか。まだ検討中かな。

 今までも、「ゴールデンボーイ」「手紙は覚えている」のように、ひっそり暮らす戦犯を見つける映画はたくさんありました。きっと、私の知らない映画もあるでしょう。しかし、この映画の特徴は、そこにとどまらずに「その後」を描いたことにあると思います。戦犯を糾弾するのは簡単です(語弊があったらごめんなさい)。しかし、ハンナ・アーレントの”悪の凡庸”に共感する私としては、命令に逆らえなかった当時の人々より、その後に知っててこういうことをする人の方が悪質だと思います。もちろん、日本に住んでてしかも戦後の平和な時代しか知らない私なんかが、想像もできないような事情があるのかもしれませんが。

 今回の事件の被害者は、誰にでも分け隔てなく接する、社会的にも成功した人格者でした。しかも犯人の男も模範市民と言うべき誠実でおとなしい人物。事件を起こした後も、言い訳するでもなくひたすら黙秘を貫いています。駆け出しの弁護士(主人公)は、張り切って仕事を引き受けたは良いが、その被害者が恩人であったことに驚愕します。ここ、私、弁護士の経験はないからよくわからないけれど、事件の内容をあまり把握せずに簡単に引き受けるものなんですか?引き受けてから、被害者の名前を知って愕然とするって、それって普通??それほど駆け出しのころは、仕事があったら飛びつくってことなんでしょうか。

 ともかく、重い映画です。と共に、やっぱり深く考えさせられてしまいます。平和な時代しか知らず、甘く生きてきているであろう自分は、どんな親であろうと普通に親がいることに感謝し、周りにいろいろなものが当たり前に存在することに、もっと感謝するべきなんだろうな、と思いました。元気な時に見てくださいね。





<ここから質問なのですが、ネタバレになるので見た人だけでお願いします>

村ごと焼き討ちにあうシーンが記憶に残っているのですが、この映画でしょうか。どんなにネタバレを読んでもどこにも記されてなくて。映画いっぱい見過ぎて混乱してるのか、ちゃんと覚えているのか、自分に自信がないので、どなたか教えてください。お願いします。

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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年07月30日 17:11
    今週末に観に行く予定です。
    ハリウッドが毎年のように有色人種差別問題の映画を製作するのと同様、ドイツは毎年のようにナチス犯罪の映画を作りますね。邦画界も見習って欲しいものです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年07月31日 22:49
    > mixiユーザー 
     今週末ですか。楽しんでくださいね。感想、楽しみにしています。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年08月03日 19:09
    ドイツとか西洋人のしつこく検証しまくる性質がこうさせるのか?ナチス作品は作られる度に考えさせられますね。
    とても観たいです!
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年08月04日 14:49
    > mixiユーザー 
    何事も曖昧に済ますのが美徳みたいな日本とは、だいぶ違いますよね。まぁ最近はかなり変わって来ているようにも思いますが。

mixiユーザー

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