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2020年07月04日15:06

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羅小黒戦記(羅小黒戦記 The Legend of Hei)

 妖精と人間が共存する世界を舞台に、猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)が旅をしながら人間社会を理解していく姿を描いた中国製の劇場アニメ。この世には妖精が実在し、彼らの中には人間の格好をして社会に溶け込んでいるものいれば、山の奥で隠れて暮らすものもいた。森で楽しい日々送っていた猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)は、人間たちによって森が切り開かれてしまったことから、暮らす場所を探して各地を放浪する。その旅の途中で妖精のフーシー(風息)、人間のムゲン(無限)と出会ったシャオヘイは、彼らとの交流を通じてさまざまなことを学び、成長していきながら、再び安心して暮らせる場所を求めて旅を続ける。(映画.comより)







 過疎県和歌山にて、コロナ禍沈静によるリオープン後、初めて見た作品がこれ。2020年5月17日になってました。お話は何も知らなかったけれど、優しい感じの絵のタッチが好みかな、と思ってました。黒の猫さん、かわいいし。中国のアニメ職人集団というのも興味あったし。日本でいうところの京アニみたいな感じらしいです。

 で、結論から言うと、見てよかったです。アニメには詳しくないですが、繊細な絵と古風なお話、主人公の可愛さなどがよくって、とってもほんわかした気持ちになれました。お話は、細かい設定は違うにしろ、大まかには「✕−メン」です。人間ではない、特殊能力を持つ生き物が、絶対数の少なさから人間と共存する道を探り、それなりに均整を保ってきた社会で、自分たちの世界を確立しようとする反抗分子が出て来てしまう、そんなお話です。ヒトは自分にない能力を持つ生き物を恐れ、力で抑え込もうとするのも同じ。これは「猿の惑星」の新作でもそうでしたね。どんなに彼らがひっそりと暮らしていても、あぶり出してでも絶やそうとする。人間の性が悲しくなります。多分ヒト同士でも同じなんでしょうね、わざわざそこに異性物を持ってこなくても。

 でも、映画は希望を描いて終わります。美しい画に希望が宿ると、たとえそこに別れがあったとしても、美しい話しとして残ります。中国のアニメなんて見たことなかったけれど、さすがだと思いました。

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