mixiユーザー(id:39816565)

2020年04月07日07:38

57 view

イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(The Aeronauts)

 「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズとエディ・レッドメインが再共演し、気球で前人未到の高度世界記録に挑んだコンビを演じる、実話ベースのアドベンチャードラマ。1862年、ビクトリア朝時代のロンドン。当時では予測不可能と考えられていた天気の予測が可能であると唱えていた気象学者のジェームズは、荒唐無稽だと揶揄され、実験の資金も集められずにいた。そんな中、気球操縦士のアメリアに頼み込み、ジェームスは彼女の気球飛行に同乗することを許される。最愛の夫を亡くしたアメリアにとって、その気球飛行は悲しみから立ち直るための決意の飛行でもあった。正反対の性格から対立ばかりしていたアメリアとジェームスは、飛行していく中で次第に心を通わせていくが、前人未到の高度7000メートル超えに成功した2人に想像を絶する自然の脅威が待ち受けていた。アメリア役をジョーンズ、ジェームス役をレッドメインがそれぞれ演じる。(映画.comより)







 ものすごく「イギリス映画」でした(笑)。

 天気が予想できれば、それなりに予定も立って暮らしやすくなるはず・・・若き学者エディ・レッドメインはしかし、いつも笑い飛ばされ、重鎮の学者にバカにされてばかりです。なんとか天空の事象を見てみたいと思うも、お金がありません。予算は重鎮が握っているものですから。しかし、一般人は「富士山にかさがかかると雨」とか「うろこ雲が出てくると天気が悪くなる」「阿蘇のけむりが西になびけば雨、南になびけば晴れ」とか昔からいろいろ知っていたはずだと思います。イギリスではどんな表現になるのか知りませんが。ただ、それを体系的に説明できるはずと考えた学者がいたのですね。ガリレオ・ガリレイもそうでしたが、新説って叩かれるのですよね、それで困っていたエディは冒険家・気球乗りのフェリシティ・ジョーンズの気球に一緒に乗ることを画策するわけです。若くてきれいな彼女なら、スポンサーも持ってます。かくして、冒険家と学者、二人の冒険が始まるのです。

 彼女はかなりの経験はありますが、パートナーだったご主人を冒険中に不慮の事故で亡くした経験があり、頼れる男性がいない中での出発はたぶん初めてです。エディは頭でっかちな学者で、体力もなさそうなか細い体つき。寂しかった彼女は、なかばやぶれかぶれにチャレンジしたのかもしれませんね。家族の大反対を押し切っての出発です。

 果たして、やっぱり過酷な旅でした。しかし、他に頼れる人もないし、じっとしていても仕方がないとなれば、人間ってあらゆることができるものですね。彼女の強かったことったら!「プロメテウス」のノオミ・ラパスか「スーパーマン・リターンズ」のケイト・ボズワースか(笑)。冒険家のプライドもあったのかもしれません。とにかく、未経験の学者さんを引きずり込んでしまっているのですから、責任者は彼女です。がんばるしかありません。でも、すごかった!こちらも鼓舞されますね。

 ということで、多少映画的な都合の良い展開はあるとはいえ、見ごたえのある映画になってました。エディ、知的な顔立ちとは言え、こんなに学者のイメージついちゃって、もう汚れ役はできませんね(笑)。な〜んて、名優なのにすみません。私はちゃんと劇場で見ましたが、「体験型ジェットコースター・ムービー」とかって謳われてるほどのことはなかったかな、と思います。普通の冒険譚でした。

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する