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2019年12月07日16:59

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アド・アストラ(Ad Astra)

 ブラッド・ピット主演で、太陽系の遥か彼方で消息不明となった父親を捜しに旅立つ宇宙飛行士の姿を描いたSF大作。地球外生命体の探求に人生をささげ、宇宙で活躍する父の姿を見て育ったロイは、自身も宇宙で働く仕事を選ぶ。しかし、その父は地球外生命体の探索に旅立ってから16年後、地球から43億キロ離れた海王星付近で消息を絶ってしまう。時が流れ、エリート宇宙飛行士として活躍するロイに、軍上層部から「君の父親は生きている」という驚くべき事実がもたらされる。さらに、父が進めていた「リマ計画」が、太陽系を滅ぼしかねない危険なものであることがわかり、ロイは軍の依頼を受けて父を捜しに宇宙へと旅立つが……。主人公ロイをピット、父親であるクリフォードをトミー・リー・ジョーンズが演じた。リブ・タイラー、ルース・ネッガ、ドナルド・サザーランドが共演。監督は「エヴァの告白」のジェームズ・グレイ。(映画.comより)









 意外な映画でした。そもそもの設定も、話のオチも。ブラピとトミー・リー・ジョーンズが親子ってだけでずいぶん驚いたけど、さすがに時代は進化しているのですね、今までにない”宇宙モノ”になってました。舞台は別に宇宙でなくてもよかったのかもしれません。基本的には「父と子」の関係、それぞれの価値観が主軸の話になってます。日本でいうと、ちょうど高度成長期の家庭のよう。あまりに仕事に没頭しすぎた父親、父の期待に応えたかったのか、同じ道を選んだ息子、そしてもう一度父との家庭(人生)を取り戻したかった息子。エリート街道まっしぐらで、自分は家庭を顧みなかった(たぶん)のに。いや、家庭の持ち方がわからなかっただけなのかもしれません。ともかく、リヴ・タイラーは「アルマゲドン」に続き、またもや宇宙に旅立つパートナーを見送ることになるのです。

 しかしながら、宇宙でもいろんな策略がうごめいています。結局人間の欲望なんて古来同じなんですね、と強く思った私でした。純粋に父親に会いたかったブラピは、むしろ邪魔者なくらいです。しかし、個人的には(ブラピに対する)カウンセリングというか、精神鑑定みたいな場面がわりとあるのですが、それが今と変わらなさ過ぎて面食らいました。設定、未来ですよね。むしろヒトは退化するのか。

 お互いに対する愛情は不変であっても、どうしても価値観が相いれない親子ってあるものです。それは宇宙へ行っても同じだったのですね。枝葉の話を忘れてしまうほどの主人公父子の展開、インパクト強いです。この映画、興行成績はどうだったのかな。日本ではあんまり話題になってなかったけれど。個人的にはおススメかな。

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