mixiユーザー(id:39079746)

2020年02月22日23:34

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浮かび上がるものとは

あれっ?何だ、この傷は…。

風呂場の鏡に映されたソレは右胸にありました。思えば、その種の傷は過去に幾度となく目にしていたのだが…

多分、寝てる間に無意識に自らが掻いたものだと思っていたのだが、ふと、ある出来事を思い出しました。

かつて、同僚等と地方に長期出張していた頃の事でした。

同期のTが風呂から上がり体を拭いている時に「その傷、どうしたの?」「えっ傷?、どこにある?」

彼の背中、右の肩口から左の腰辺りにかけて、かなり長い傷がありました。

それを告げると「ああ、またあるんだ…」彼はやや飽きれ顔でそう応えたのです。

聞けば、そう言った傷は何度も刻まれてたそうで、痛みはなく、初めて気付いた時は不思議に思ったそうです。

で、話は思わぬ方向に向かうのだが…。

「実は、よく見る夢が前世じゃないか、って思うんだが…」「えっ!そ、そうなんだ…」何か、聞いちゃいけない話っぽいし聞くべきか考えてる最中も、彼の話は続くのだった。

掻い摘んで要約すると、時代は江戸時代辺りだろうか、信頼している同士に後ろから斬りつけられた、との事だが、何度か見るだけでなく、体にその時の傷が浮き上がると、彼は言う。

まあ、切り傷と言うよりは一種の蕁(じん)麻疹なのでは?と考えるも、ほぼ同じ位置に現れるソレが何故に浮き上がってくるのかについては、未だに不明らしい…。




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