実はこのレースは本当に18頭フルゲートになることが
少なくて、グランプリホース候補として選出されても、
開催時期の関係で回避されがちなんですよね。
第61回 宝塚記念 (Ｇ��)
阪神競馬場 芝2,200m 3歳以上 国際 定量
そんな宝塚記念が本当に久しぶりのフルゲートになりました。
これがどれほど久しぶりなのかというと、実に13年ぶり。
第61回という回数を数える中で、宝塚記念に18頭の馬が
そろったのは、アドマイヤムーンが優勝したその13年前と、
今回の第61回。この2回しかないんです。
ちなみに13年前の宝塚記念というと、ウオッカや
ダイワメジャーなども出走していた時代でした。
ローテーションの関係で有力馬に避けられがちなのは
わかるのですが、それでも多頭数が出走する都市というのは、
本当に力のある馬が集まることが多くて、
今回もＧ�鞠呂�7頭。海外Ｇ�詰ゾ’和亰茲發△蝓�
史上初の2年連続牝馬優勝もあるかという、
これまた注目どころ満載のレースになりそうです。
超強力なライバルたちが集う宝塚記念。
やはりグランプリレースはこうでなくっちゃ…ですよね。
3枠5番 サートゥルナーリア
まずは偉大なる母シーザリオの子にして、アーモンドアイ同様
ロードカナロアの血を引く超良血馬。昨年の皐月賞馬です。
シーザリオ産駒ということで、兄に菊花賞馬のエピファネイア、
朝日杯ＦＳ優勝のリオンディーズがおり、兄弟3頭でＧ�鞠�
というのは、近年でもめったにないことです。
やはり偉大な母シーザリオの母としての能力の高さを実感します。
シーザリオの父があのスペシャルウィークですから、
このスペシャルウィークが母系に入ると、本当に母系の良さを
引き出してくれるのだということを証明しています。
父がロードカナロアですので、キンカメ×サンデーという
配合になるわけです。昨年の皐月賞馬にして、一昨年は
ホープフルステークス(中山Ｇ�機┝�2,000ｍ)で優勝しており、
もっかＧ�毅仮 Ｍ�馬記念ではリスグラシューに迫る２着でしたし、
４歳というこの馬にとって、まだまだ成長途上と感じます。
阪神のＧ�気禄蕕瓩討覆里任垢�、阪神での成績は過去２戦で
負けなしという成績。阪神とは相性がいいのかなと思います。
ここで優勝して兄弟たちでは成しえなかったグランプリホースの
夢をつかみ取ってほしいです。
6枠11番 ラッキーライラック
オルフェーヴル産駒にして、２歳時は無敗のまま阪神ＪＦを制し、
そのまま２歳女王に君臨した名牝。３歳時は桜花賞馬の
筆頭候補だと思っていました。３歳時はＧ�犠〕�から遠ざかって
しまったものの、４歳になった昨年エリザベス女王杯で開花
しましたね。この時のエリザベス女王杯は京都競馬場に見に
いっていたもので、本当に印象深かったです。
ずっと期待していた期待の名牝がようやく目を覚ましたと感じました。
そして今年の大阪杯での圧勝劇が、この馬は本当に大成したことを
感じさせてくれました。
大阪杯(阪神Ｇ�機┝�2,000ｍ)のように、阪神競馬場のＧ�気任�
優勝していることが大きくて、実際大阪杯の上位馬は宝塚記念での
成績も上位に入ります。父がオルフェーヴルですので、
小回りでも難なくこなす器用さを受け継いでおり、それがこの馬の
持ち味の一つなのだと思います。
母は米Ｇ�鞠呂離薀ぅ薀奪�アンドレースで、辿っていくと
フォーティナイナー系にあたります。踏み込みの強いタフな
レースもできる母系で、スタミナ面を底上げしています。
この馬が優勝すると、宝塚記念史上初の2年連続牝馬優勝になります。
これも期待しちゃっていいよねと思えるドラマですね。
8枠16番 クロノジェネシス
こちらは去年の秋華賞馬で去年ヴィクトリアマイルを制した
ノームコアの妹になります。阪神ＪＦ(阪神Ｇ�機┝�1,600ｍ)でも
ダノンファンタジーに0.1秒差の2着に入り、力のあるところを
見せました。昨年秋華賞(京都Ｇ�機┝�2,000ｍ)を制してＧ�鞠呂砲覆蝓�
何より目を引くのが前走大阪杯でラッキーライラックに迫る2着。
前述の通り大阪杯の上位は宝塚記念では要注意といえるので、
この大阪杯でワン・ツーを演じた牝馬2頭はどちらも要注意です。
父がバゴなので、わりと中距離以上でも戦えるスタミナが期待でき、
母は前述のノームコアと同様クロノロジスト。その父がクロフネです。
つまり父系がレッドゴッド系の母系がフレンチデピュティの
流れになるので、スタミナ系の父にスピードの母というといえるかな。
この馬が優勝した場合でも2年連続の牝馬優勝になりますし、
その意味でも注目したい一頭です。
2枠3番 グローリーヴェイズ
国内では重賞1勝馬なのですけど、昨年は天皇賞(春)で2着。
それよりも特筆すべきは、
昨年の香港ヴァーズ(香港Ｇ�機┝�2,400ｍ)で
ラッキーライラックに先着しての優勝。
この時のライラックとの着差が0.55秒なので、
やや差をつけた形といえると思います。
グローリーヴェイズ自身はこのレース以来のレースになるので、
ラッキーライラックとの対決もこの時以来ということになります。
海外で覇権を争った者同士が、国内でも直接対決という図式に、
これまた大興奮ですよね。
父はディープインパクトで、母系がエンドスイープの流れを汲む
中距離のスピードタイプという印象の配合です。
その割に2,400ｍももたせられるスタミナもあるので、
なかなか侮れない一頭だと思います。
国内での重賞実績がもう少しあれば、さらに評価も高くなる
だろうなということ、それとこの馬はなぜか京都が多くて、
今回が阪神初挑戦になってしまいます。
こういう不確定要素がある点で悩みどころもありますね。
4枠7番 ワグネリアン
個人的にもこの馬は好きです。福永ジョッキーを
ダービージョッキーにしたあのレースは本当に印象的でした。
その後も大阪杯で3着に入ったり、今年も5着入賞したりと、
そこそこ上位には食い込むのですが、３歳時の神戸新聞杯以来、
重賞優勝からは遠ざかっています。
ただしその相手がいつもアルアインやアーモンドアイ、
スワーヴリチャードなどの強敵ばかりですので、
それらと渡り合っての５着以内というのは立派です。
結果的に皐月賞での７着以外、５着入賞以内という
ラインからは外れたことがないので、これほどの
安定感というのも立派なものだと思います。
父がディープインパクト、母父がキングカメハメハという
王道の組み合わせですので、この配合は幅広い距離で
力を出せる血統です。阪神も苦にしている感じはないので、
展開次第では期待できるのではないかと。
とうとうこれらの馬を準候補にするのかと思うと、
なんとも贅沢な話です。7枠14番 キセキ
もちろんメンバー次第なところもあるのですけど、今回の
メンバーの中で順位付けをするとこうなるのかなぁ…と。
とはいえ、昨年の２着馬ですしね。
そして有馬記念馬の8枠18番 ブラストワンピース
グランプリレースの両制覇は意外と起こり得るんです。
あのレイデオロやキセキを退けての有馬記念優勝ですし、
力が衰えてさえいなければ、気になる存在ですよね。
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