歴史的名牝がここを制することがあれば、
いろいろな意味で記録更新、タイ記録の樹立と
記録ずくめの出来事になります。果たして…。
第70回 安田記念 (Ｇ��)
東京競馬場 芝1,600m 3歳以上 国際 定量
昨年の安田記念でのトップスリー。
その3頭のうちの2頭が、無事にこのレースに
駒を進めてきたことでも、とても興味深いレースに
なりそうな予感がします。
実はどちらが勝っても、ちょっとした記録になります。
もう少し多いかと思っていたのですけど、
意外と少ない史上３頭目の安田記念連覇。
歴史的なマイル王も何頭か思い浮かぶものなのですが、
意外と世代交代が激しいことと、海外含めいろいろな
地へ転戦できるようになったことで、
マイルＧ�気力�覇というのは、マイルＣＳも含めて、
あまり多くないようです。マイルＣＳでも過去４頭。
安田記念では過去２頭しか達成していません。
もう一方が優勝すると、国内馬では未踏のＧ�毅絃〔椶悄�
Ｇ�毅珪，領琉茲謀�達した馬というと、
シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、
ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ、
キタサンブラックと結構名前が挙がるのですが、
不思議とここに一つの壁があるんです。
これら６頭の馬たちも目指したＧ�毅絃〔椶任垢韻鼻�
そこに到達した馬がいないんですね。
さて、その未踏の領域に足を踏み入れるのか。
4枠5番 アーモンドアイ
言わずと知れたＧ�毅珪，離織ぅ肇襪鮓悗詁�本の至宝。
東京競馬場においては、芝2,400mの世界記録を持っている
というこれも恐るべき名牝です。
これも意外なことですけどこの馬を含めて7頭いる
Ｇ�毅珪’�(地方交流Ｊｐｎ�気鮟�く)の中で、
海外Ｇ�気盍泙瓩討裡猫毅珪，箸いη呂呂海稜呂靴�いません。
このレースで優勝すると未踏のＧ�毅絃〔椶砲覆襪錣韻任垢�、
牝馬でＧ�毅珪，鬚△欧討い訐菁擇箸いΔ肇Ε�ッカがいます。
同年にヴィクトリアマイルと安田記念を制した馬は、
今のところこの馬しかいません。今回アーモンドアイが
優勝すると、この記録にも並ぶことになります。
昨年はタイム差なしの３着に敗れたアーモンドアイですが、
前走のヴィクトリアマイル(東京Ｇ�機┝�1,600m)では、
その時の決勝タイムを0.3秒上回っての優勝でした。
東京競馬場芝1,600mのコースレコードが1分30秒5。
アーモンドアイはそのコースレコードに0.1秒差まで
迫るタイムでの優勝でした。ついでに言うと、昨年は
３着に敗れたとはいえ、同タイムだった優勝馬の出した
記録が安田記念のレースレコード1分30秒9でしたので、
なんと同じコースで競われるヴィクトリアマイルで、
すでに安田記念のレースレコードを更新してしまったわけです。
何度もご紹介した通り、父がロードカナロア。
母がエリザベス女王杯優勝のフサイチパンドラ。
父がスプリンターとはいえ、この組み合わせのおかげで、
幅広い距離に対しスピードがいかせることが、
この馬の最大の魅力です。前走で同じコースを走っての
圧勝劇でしたし、今回死角はないのでは。
4枠6番 インディチャンプ
史上３頭目の安田記念連覇を狙う１頭です。
もともと安田記念を連覇した馬が少ないので当然なのですが、
マイルＧ�気鮟妁�秋→春で３連覇した馬がいません。
秋→春→秋で３連覇した馬がニホンピロウイナーの１頭だけ。
マイルＧ�気裡馨＾幣紊箸いη呂呂泙世い襪里任垢韻鼻�
３連覇となると意外とこれも難しいようです。
昨年はマイルＧ�気僚媾�連覇を達成し、今回の安田記念で、
初の春→秋→春での３連覇を狙います。
もちろんその悲願を達成するためには、最強女王である
アーモンドアイという壁を乗り越えなければならない
ということは言うまでもありません。今回は隣の枠からの
発走になるので、どの位置取りでお互いがレースを展開させて
いくのかが、本当に楽しみになってきます。
父がステイゴールド、母父がキングマンボという組み合わせが、
難解ともいわれる東京コースでも難なくこなせてしまう
秘訣なのかもしれません。ここで３連覇を達成すると、
いよいよニホンピロウイナーにも並ぶ歴史的なマイル王の
誕生となるわけですね。
6枠9番 グランアレグリア
３頭目以降がかなり悩みどころになってきます。正直言って
上位２頭が抜けすぎているというところもあるのですが。
昨年の桜花賞馬であるグランアレグリアです。
本当に大事に使われているので、明けて４歳になった
グランアレグリアですが、これがキャリア８戦目。
３歳時に３戦しか走っていないので、ここまでで
７戦しかしていません。先日ＮＨＫマイルＣで２着だった
３歳牝馬のレシステンシアが、これで６戦目なので、
それに比べるとずいぶんと少ないです。
そのために、７戦４勝２着１回３着１回と、とても安定感の
ある成績を残してきているというようにも見えます。結果的に
Ｇ�気亡悗靴討いΔ硲鈎絨米發�ら外れたことがありません。
牝馬なので３歳時は牝馬Ｇ�気个�り出ていたからだという
先入観も出てくるのですが、珍しいことに、牝馬限定のレースに
出走した経験は、桜花賞の１回だけなんです。
この馬は２歳Ｇ�気了�点から、朝日杯ＦＳで牡馬と混合戦を
競い合っており、この時の優勝馬がアドマイヤマーズ。
そこから0.4秒差の３着でした。
明けて４歳になった今年の初戦は高松宮記念で、
ハナ差の２着という成績を挙げており、本当に大崩れしない
実力を発揮しています。
父はディープインパクト、母系はエーピーインディの流れを
汲んでいるので、シアトルスルー系の中でもこの
エーピーインディを経由する血統は、シンボリインディなど、
ＮＨＫマイルＣの優勝馬も輩出してきた血統、
長距離系のイメージのあるシアトルスルー系ですが、
この流れはどちらかというとマイル向きという感じがします。
難しいのは結果的に優勝しているＧ�気郎�花賞だけ。惜しい
ところまではいけるのに…という印象も持ち合わせています。
それと主戦がルメール騎手なので、今回もヤネは池添騎手で
いくことになります。桜花賞を勝った時のコンビではないことが、
どう影響してくるか。
6枠9番 アドマイヤマーズ
これだけのメンバーがいると、こんな馬でもかすんで見えて
しまうことが本当に驚きです。Ｇ�汽織ぅ肇襪凌瑤鮴僂濔紊欧襪函�
海外Ｇ�鬼泙瓩謄泪ぅ襭猫毅馨，鬚△欧討い詛呂覆鵑任后�
朝日杯ＦＳを制して２歳チャンプに選ばれた馬でもありますし、
その時の３着が前述のグランアレグリアでしたね。
昨年のＮＨＫマイルＣの優勝馬でもありますし、
秋には香港マイル(香港Ｇ�機┝�1,600m)で優勝しました。
ただ安田記念はもちろん、マイルＣＳにも出たことがないので、
国内でのマイル重賞で古馬と戦った経験が一度しかありません。
それが安田記念と同じコースの富士Ｓ(東京Ｇ�掘┝�1,600m)で、
結果はノームコアから0.7秒離されての９着でした。
それを聞くと一気に評価が下がってしまうのですが、
その次に出走したのが先ほど出てきた香港マイルで、
ここで４着だったノームコアを置き去りにしての優勝。
0.7秒もあった差を一気に覆してしまったわけです。
父はダイワメジャーですから、当然東京は得意なはず。
なのに東京のマイル挑戦が過去２回あるうち、その成績が
優勝か９着かだということも判断に悩むところです。
母系マキャベリアンの流れはミスタープロスペクター系の中でも、
中距離でのスピード能力が優れている血統で、確かに組み合わせ
としてはマイルが一番合っている馬という印象があります。
実績や実力的には、あるいは上位２頭ですら倒せる馬…という
気もするのですが、信用度では…？というところがあります。
2枠2番 ダノンキングリー
昨年の安田記念では最下位という大敗だったとはいえ、
天皇賞(秋)で２着、朝日杯優勝の実績も持つダノンプレミアム。
こんな実力馬を含めて、今回の安田記念ではダノックス陣営から
３頭出しという豪華な顔ぶれ。さすがにダノックス陣営から
気になる馬を一頭は挙げておく必要がありそう。
そこで選んだのがこのダノンキングリーです。
昨年のダービーで２着。共同通信杯(東京Ｇ�供┝�1,800m)で、
前述のアドマイヤマーズを抑えての優勝。共同通信杯と
同じコースで行われる古馬相手のＧ�兇遼萋�王冠では、
NHKマイルCで優勝したアエロリットを0.2秒離して優勝。
大阪杯(阪神Ｇ�機┝�2,000m)ではラッキーライラックに
0.1秒離されての3着でしたが、
その前走中山記念(中山Ｇ�供┝�1,800m)では
逆に0.3秒離しての優勝を挙げています。
数々のＧ�鞠呂燭舛�らも優勝を勝ち取ったことのある馬
というところが、この馬の不気味な実力を感じさせる点です。
父はディープインパクト、母父はストームキャットなので、
典型的な中距離でのスピード重視タイプの配合です。
惑星となり得る実力がありながらも、Ｇ�気任呂覆�なか勝てない。
そうはいっても、ダノックス陣営の他２頭とも連携して
レースをするような流れになれば…あるいは。
昨年のヴィクトリアマイル優勝馬である3枠3番 ノームコア
その時のタイムも、安田記念でいえばレースレコードにあたる
記録であり、アーモンドアイの項で紹介した通り、これが
もっか東京マイルコースのレコードタイムです。そこを見れば、
こんなすごい馬も決して無視はできないのですけど、
前走はヴィクトリアマイルでアーモンドアイから0.7秒差の３着。
この時のアーモンドアイの圧勝劇を見せられると、
同じコースで競い合うこのレースですが、この３週間ほどで、
この差をどれだけ詰めてくることができたか…というところです。
やはり気になるダノックスから8枠14番 ダノンスマッシュ
前走の京王杯ＳＣであのステルヴィオを破っての優勝というところが
実力を証明しています。ダノックス勢がそろって惑星になる
という可能性もありますよね。
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