皐月賞の時にも感じていたこと、
「この２頭がせめて年子なら…」
こういう年が何年かに一度めぐりますね。
第87回 東京優駿(日本ダービー) (Ｇ��)
東京競馬場 芝2,400ｍ ３歳 国際 定量
そのどちらかが翌年に生まれていてくれれば、
どちらも三冠馬になっていたのではないだろうか。
そういうめぐりあわせというものはありますね。
過去をさかのぼると、
ディープインパクトの同期、シックスセンス。
オルフェーヴルの同期、ウインバリアシオンなど。
そのころに比べて恵まれているのは、
２歳馬が出走できるＧ�汽譟璽垢�増えたことで、
今年はそのどちらもがすでにＧ�鞠呂砲覆辰討い�
ということです。
そこでこうした面白みが増えるのは、皐月賞の時点で、
すでにＧ�鞠和亰茲�あり得ることですね。
ホープフルＳがＧ�気乏幣紊欧気譴燭海箸如�
本当に３歳クラシック戦線が、より一層面白みを増した
と言えます。ダービーでもそのＧ�鞠錬夏�の
直接対決という図式になりました。
最近の傾向からいうと、ダービー馬になる馬は、
皐月賞からの転戦組が圧倒的に多いです。
過去１０年のダービー優勝馬で、ダービーの前走が
皐月賞以外だったという馬は２頭しかいません。
皐月賞優勝か、皐月賞上位であることが重要なようです。
ここに遅咲きの上がり馬が惑星になってくるかどうか
なのですけど、これはダービーよりも菊花賞の方が、
要注意だということでしょうね。
はっきりいえば、ダービーに出るための本賞金額は
すでに得られているので、無理にステップレースに
出ていく必要がない馬の方が勝率が高いという
傾向にあるのだと思います。 …特に今回の２強は。
3枠5番 コントレイル
無敗で二冠馬になればディープインパクト以来。
２歳時にホープフルＳ(中山Ｇ�機┝�2,000m)で優勝し、
前走は同じコースで行われるＧ�技�月賞を制しました。
キャリア４戦なので東京は初なのかも？ と思ったら、
この馬は何度かご紹介した通り、
昨年２歳時に東スポ杯２歳Ｓ(東京Ｇ�掘┝�1,800m)を制しており、
この記録が東京競馬場の２歳1,800mレースにおけるレコードタイム
を持っています(日本記録でもあります)。つまりこの東京でも
レコードを出せる実力は証明済みで、それじゃあすでに死角無いじゃん。
というようにも思えます。唯一残る不安材料は、ずばり距離ですね。
父がディープインパクト、母系がアンブライドルドから
連なる系統なので、この組み合わせで考えると、中距離までなのかな
というようにも感じます。もしかするとダービーまでは制しても、
菊は難しいかもしれない。というようにも感じます。
ただし皐月賞でも少しその面では心配がありました。
距離が長すぎるのではないだろうかという不安。
その不安を覆して、サリオスを制したその足にはまだ余力を感じました。
正直言って、まだいけると感じています。
6枠12番 サリオス
コントレイルの評価を見ると、例年だったらテッパンだろう。
もう優勝はコントレイルで決まりだろう。というほどの高評価。
それでもコントレイル優勝の確立を大きく下げることのできる存在が、
もう一頭のＧ�鞠呂任△襯汽螢�スです。
朝日杯ＦＳ(阪神Ｇ�機┝�1,600m)の方がレーティングが上なので、
こちらが目下２歳牡馬のチャンピオン。皐月賞馬vs２歳チャンプという
対決の構図になるわけです。これもこれで面白いですが、
コントレイルが東京コース1,800mの２歳馬レコードの保持者であれば、
サリオスは東京コース1,600mの２歳馬レコードの保持者。
東京競馬場であればレコードタイム保持者同士の対決ともなり、
こちらはキャリア４戦で３勝２着１回。唯一敗れたその２着が、
前走の皐月賞１回という安定ぶり。こんな２頭が再び直接対決という
この図式にも本当に興奮してしまいます。
父がハーツクライ。だからこそ東京が得意なのかなと感じます。
ハーツとディープが東京で対決したのが、ハーツの引退レース
になったジャパンカップしかないので、東京でのこの２頭の
能力比較はしにくいのですが、ハーツはアーモンドアイが
東京のジャパンカップで2,400mのワールドレコードを
更新するまで、同じ東京の2,400mでワールドレコードを
達成したアルカセットとタイ記録でレコードホルダーでした。
そんなイメージがハーツクライの東京への適性の良さを
連想させます。そして母が独オークス馬のサロミナ。
サリオスの方がやや長い距離にも適応できるかもという
印象です。なによりも皐月賞でみせたコントレイルとの
デッドヒートは凄まじかったですね。
抜かれてもお互いに一度抜き返す伸びを見せたこの２頭には、
まだ余力があることを感じさせました。
7枠15番 サトノフラッグ
２強にあと一頭加えてあえて３強とするなら、もう１頭はこの馬。
とにかく今年の３歳世代はレコードタイムが話題になる年ですが、
こちらは東京の２歳2,000mでのレコードホルダー。
なんとしたことか、今回の決戦の舞台である東京競馬場に、
３部門のコースレコードの保持者３頭が全て顔を揃えます。
こういう対決の図式になることも非常にまれなことだと思います。
ここまで2,000mでしか走ってこなかったこの馬ですが、
2,000mのスペシャリストというよりも、それ以上の距離に
選択肢がなかったためのコース設定だったと思います。
適距離はもう少し長いだろうなという印象です。
父はディープインパクト、母系はカロ系というところから、
あるいは菊花賞馬になりそうな馬としても、
候補にこの馬の名前があげられそうです。
瞬発力勝負のディープ産駒、ハーツクライ産駒が直線で
並んだ時、どんな叩き合いが展開されるのか楽しみです。
6枠11番 ガロアクリーク
皐月賞でサトノフラッグよりも先着していた馬です。
皐月賞の上位入着馬は要注意ということを考えると、
この馬にも注意が必要な気がします。
しばらく中山でのレースが続きましたが、デビュー戦は
東京で勝利しています。ホープフルＳでコントレイルから
2.6秒差の11着という大荒れなこともあるので、
そこに今一つ信頼度を下げてしまう部分があります。
ただそれと同じコースで行われる皐月賞で、0.7秒差の
３着にまで縮めてきた部分は成長力として評価したいです。
父がキンシャサノキセキですが、母父はキングマンボですので、
父はスプリンターですけど、母系からは長距離への
適応力を感じます。スタミナは母系の方に信憑性があるので、
2,400mでもいけるかなというのも、そこからの評価です。
2枠3番 ワーケア
安定感でいえばガロアクリークよりも上…なのですが重賞未勝利。
そこで判断が難しくなる馬かもしれません。
さすがにダービーまで来ると、無敗だとか言っているのも
難しくなってきます。３着以内から外れたことがない馬は、
２強とこの馬の３頭しかいないんです。
ワーケアがそのレベルのレースにしか出てきていないというの
であれば話は別ですが、３着だったのはコントレイルと
0.5秒差だったホープフルＳ。2着だったのはサトノフラッグから
0.3秒差だった報知杯ディープインパクト記念。
それなりの相手と戦い、それなりのレースでも2着ないし3着に
入っているところは見逃せない部分です。
いずれにしても問題は勝ちきれていない点なのですね。
父はハーツクライ。母系はデインヒル系なので、
血統の背景としてはサリオスに似ています。
適性としても東京のこの距離は得意そうな気がします。
３歳馬にとっては難しい共同通信杯を制していることで、
5枠9番 ダーリントンホール も少し気になります。
皐月賞でも６着なので、あの厳しいレース展開の中での
６着は立派ですし、実力は感じられるのですが…。
京都新聞杯からのダービー馬も過去にはおりますので、
7枠13番 ディープボンド もその路線の代表格として、
注目していたいところです。皐月賞でコントレイルから
1.4秒差の10着というところが大きくマイナスになって
しまうのですけどね。
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