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2020年05月24日00:11

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偏見の上に偏見を乗せて

あるお笑い芸人がラジオでの発言(女性の貧困からくる風俗問題)を巡ってひと騒動あった。
ネットで大きく取り上げられ(主に女性などからの)反発を招き、翌週には相方が登場し公開説教。
今後の放送は相方をレギュラーに戻し収録して放送するという。

この騒動をぼんやり外側から見ていた人間からして最初に思ったのは「これ、やらせでは?」という疑惑だ。
このお笑いコンビは長年、民放で番組を持っていた。
私個人はこの番組が大嫌いであった。
理由は長々説明になるので短くまとめれば「出来の悪い感動の押し付け番組」なのが反吐が出るほど嫌なのだ。(同じ理由で某有名学園ドラマなどが大嫌い)
特に後半になればなるほど、この傾向は強くなる。
でも、大きなニュースになることはなかった。
みんな「やらせ」だと思っていたから。

でも、現時点で「やらせ」の情報はない。
つまり、本当だったわけだ。

そこで次に思ったのは、差別発言をした本人も周りも鬱病とのことを何も知らないということだ。(本人的には「頭がパーン」なんだそうだが)

私も躁鬱で現在も薬を飲んでいる。

鬱病とは本人と周囲が正しく認識し行動しないと最終的に取り返しのつかないことになる。(私自身、他人にとやかく言えるほど専門知識はないけど)

鬱病(躁鬱)は気持ちのアクセルとブレーキが上手に使えないことだ。
だから、最初は自分のことを客観視することを徹底的に学ぶ。
ネットの記事によると彼の主治医は「周囲の目は気にするな」ということを言ったらしいが、これを正しく認識できなかったのだと思う。
ましてや、『客』という絶対的相手がいる場合、彼らの要望に応えることが彼らの仕事である。

周りも同罪だ。
誰も彼に忠告しなかったし、できなかったのだろう。
もしかしたら、忠告した人もいたかもしれない。
でも、自分の立場を捨て、文字通り命がけで忠告した人はいなかっただろう。
要するに、保身に走ったのだ。
そこに彼らが崇拝する友情はない。
あるのは、会社の窓際で仕事をダラダラしているおじさんごとき根性だ。
(まあ、私の好きな芸人さんもいるので心苦しいが)

また、ラジオで相方の言葉が全文載っていたので見たが、「うん?」と思った。
そもそも、一番身近にいた相方が機能しなかったのが原因のような気もするが、それ以上に違和感があったのが『結婚してないから差別発言をした』(要約)という趣旨だ。
え?
結婚しなくても女性に敬意を払っている人もいるし、逆にDV(ドメスティックバイオレンス)をする人もいる。
結婚してない=風俗ってどうよ?

あと、本人が「昔のラジオを残したい」といった趣旨の言い訳をしていたが、老舗で言うのなら他局だがTSBラジオの伊集院光『深夜の馬鹿力』はかなりの老舗だ。
(私の中の伊集院光のイメージは「ラジオでしゃべる人」なのでテレビで見ると少し違和感がある)
私は高校生から短大生のころまでお世話になったが、伊集院氏は「昔ながら」にこだわっていない。
むしろ、新しいことに挑戦している。
今はどうか知らないが、「童貞」とか下品な単語も多かったが、それを不快にさせずにお笑いに変えていた。
ある人気老舗ラーメン店の言葉だが「客は『味が変わらない』というが、自分たちは時代に合わせて微調整している」
「温故知新」
昔にこだわるのなら今、自分自身を知れ。
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