「今回の要請を追認する形で宣言発令に踏み切れば、政府の新型コロナ対策が失敗だったと認めることにもなりかねない」←結局これが、政府が緊急事態宣言の再度の発令をためらっている理由なのね。
私は緊急事態宣言の再度の発令のタイミングが遅すぎたような気がする。日々の感染者数の推移を示すチャートにおいて、第2波がある程度鎮まって底の浅い谷の状態になった時が一つの決断のタイミングだったような気がする。この程度の下がり方で十分といえるのかどうか、十分に議論するべきだった。この第2波下降の谷がこの程度の浅い谷(十分に下がりきらない状態)のまま経済活動の緩和を継続すると、一層大きなピークの第3波が襲来することは十分に予測できた。そうなったとき、日本の医療提供体制はもつのかどうか、そこをしっかり予見するべきだった。
いまのように若い人から高齢者まで幅広い年齢層に感染が拡大し、感染源も、飲食店での飲み食いだけでなく、職場や家庭や老人施設も感染の場になってしまっている状態では、緊急事態宣言を出してもたしかに実効性は薄いだろう。
今後の対策であるが、医療現場では
トリアージをするべきだ。特に重症患者を対象としたトリアージが重要だ。なぜ重症患者対象のトリアージが重要かというと、重症患者は、医療機器や多くの人のケアが必要になる。つまり、大量の医療資源が必要になる。このため、患者のどういう優先順位でこの医療資源を割り当てるかということを決めておくことが、医療崩壊防止につながる。
どういうルールに基づいてトリアージをするか、そのガイドラインの作成に政府がイニシアチブを発揮するべきだ。考え方としては、やはり「若い人ほど優先」というルールが妥当になろう。重症患者を例えば次のように4層ぐらいの年齢層に分ける。
(1)60歳未満、
(2)60歳以上70歳未満、
(3)70歳以上80歳未満、
(4)80歳以上
そして年齢の若い重症患者に対して優先的に医療資源を割り当てていくようにしてはどうか。
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■緊急宣言、効果を疑問視=特措法改正を優先―政府
(時事通信社 - 01月03日 08:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6364765
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今回の要請を追認する形で宣言発令に踏み切れば、政府の新型コロナ対策が失敗だったと認めることにもなりかねない。内閣支持率の下落で足元が揺らぐ首相にとって、さらなる打撃となるのは必至だ。
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