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2020年08月03日10:30

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(産業経済)国民に自信を持たせよ

ブラジル中央銀行が、最高額紙幣となる200レアル札の発行を発表し、波紋を呼んでいる、という話だ。ブラジルの内情は、感染者と死者数が世界で2番目に多く、不安に駆られた市民が手元に現金をため込んでおり、こうした「たんす預金」の掘り起こしや、足りなくなった現金を供給する意図もあるとのことだ。

普通は通貨を発行すると、インフレが懸念されるが、経済がインフレぎみになれば、個々の家計にとって「預金する」という行動は、あまりメリットを生み出さない。このため、消費支出を促すのではないかという読みがあるようだ。

だが、政府当局のこの考え方は、正統的な考え方ではない。やはり、国民が消費支出を増やすためには、国民が自信を持つことが必要だと思う。つまり、「自分は生活水準をもう少し上げても大丈夫だ」という自信こそが国民を消費行動に向かわせる。「国民に自信を持ってもらうにはどうしたらいいか」という観点から政策を練るべきだ。

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■18年ぶり新紙幣発行へ=たんす預金掘り起こし―ブラジル
(時事通信社 - 08月03日 09:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6180694

【サンパウロ時事】ブラジル中央銀行が、最高額紙幣となる200レアル札(約4000円)の発行を唐突に発表し、波紋を呼んでいる。今月末から流通が始まり、年内に4億5000万枚の発行を目指している。

 これまでは100レアル札が最高額で、新紙幣登場は18年ぶり。中銀は「需要の高まりに対応するため」と説明するが、新型コロナウイルス禍で弱り切った消費を刺激するのが狙いなのは明らか。感染者と死者数が世界で2番目に多い同国では、不安に駆られた市民が手元に現金をため込んでおり、こうした「たんす預金」の掘り起こしや、足りなくなった現金を供給する意図もありそうだ

 もっとも、発行が始まってもスムーズに200レアル札が流通するかどうかは未知数だ。同国では10年ほど前までは現金と小切手以外はほとんど使われなかったが、強盗対策もあってか今や完全なカード社会。数レアルの買い物でさえカード決済が一般的で「釣り銭がない」との理由から現金を嫌がる商店が多い。100レアル札さえ気軽に使えない中、200レアル札を財布から取り出すのは勇気が要りそうだ。

 さらに、過去の苦い記憶から新紙幣発行を警戒する声もある。同国では1980年代後半から90年代前半にかけて、年間数千%に達するハイパーインフレの嵐が吹き荒れた。経済学者は地元メディアに対し「高額紙幣は人々に、貨幣が価値を失うという不吉な記憶を呼び起こしかねない」と指摘している。
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