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2020年06月29日15:36

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(読書)『新しい高校地学の教科書』(杵島正洋他著:講談社ブルーバックス)

政府発の緊急事態宣言は一応解除されているが、ステイホームの習慣は維持されている。そんな中、最近は高校時代に学んだことを復習するための読書に励んでいる。私がこれを行う理由は2つある。ひとつはもちろん高校を卒業して相当の年月が流れており、高校時代に教室で学んだことはかなり程度忘れてしまっていることがある。

もう一つの理由は、この「相当の年月」のあいだに、重要な学問上の発見があった可能性があるからだ。物理や化学の場合は、高校レベルの内容はかなり昔に「煮詰まっている」ため、大きな変更はないだろうが、生物や地学にはそれがある可能性がある。

いつものように、いくつか興味を惹いた部分を抜粋して紹介してみたい。まず、最初に紹介するポイントは、中生代に隆盛を誇った恐竜が、白亜紀末の6500万年前に突如として姿を消した話である。この恐竜絶滅の原因は、現在では「隕石衝突説」が有力仮説になっている。では、この隕石衝突の証拠は何か。この本には興味深い説明がなされている。

それはこの年代の地層には「イリジウム」という元素が濃集して存在しているらしいのだ。イリジウムは非常に重く、鉄との親和性も高いので、もし地球形成時に存在すれば、鉄と共に地球内部に深く沈みこんでしまい、地表にはほとんど存在しないらしい。ところが、恐竜が絶滅したと考えられる時期の地層にイリジウムが濃集して積もっているのである。これは隕石によってもたらされたと考えるのが妥当ということらしい。

大気は下から対流圏、成層圏、中間圏、熱圏と4層に分割されるらしい。そして興味深いのはその高さと温度との関係だ。対流圏では高度が増すにつれて温度が下がる。ところが成層圏では高度が増すにつれて温度が上がるのである。そして中間圏では、再び高度が増すにつれて温度が下がり、熱圏になると、再び高度が増すにつれて温度が上がるのである。

最後に太陽系の周囲の宇宙についての記述を紹介しておきたい。地球と太陽との距離は、約1.5億kmである。これは1天文単位とされている。これを2m程度の縮尺に縮めて太陽系の縮尺模型を想定すると、太陽は1円硬貨程度の大きさになり、最外殻軌道をめぐる冥王星は、太陽から80m程度の距離になる。

さて、この太陽系にもっとも近い太陽系外の恒星(ケンタウルス座α星)はどれくらい遠方に位置するか。これは、実宇宙では太陽から4.22光年の距離にあるのだが、上述の縮尺模型上では、東京から青森くらいの距離(600km)にあるのである。その間には何もない。宇宙とはそれくらいスカスカなのである。

【目次】

第1章 地球の形と構造

第2章 地球をつくる岩石と鉱物

第3章 地震・火山・プレートテクトニクス

第4章 変わりゆく地表の姿

第5章 地球と生命の進化

第6章 大気と水が織りなす気象

第7章 海洋がもたらす豊かな環境

第8章 太陽系を構成する天体

第9章 恒星と銀河、宇宙の広がり

【関連項目】

(読書)『新しい高校生物の教科書』(栃内新 左巻健男著:講談社ブルーバックス)

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