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2020年04月04日14:56

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(社会)出生意欲と雇用形態

現在の労働市場は、「非正規雇用」という雇用形態がかなり増えてきている。「出生世代の若い人に、子どもを産んでもらいたい」という意向と、「雇用の調節弁としての非正規雇用という形態が労働市場の構成要素として存在してほしい」という意向とは、矛盾していると思う。政府当局は、あるいは国会議員は、このあたりをどう考えているのだろうか。

おそらく、政治の大所高所の見地からは、社会の担い手や納税者が将来の世代にも供給されるように、若い世代には子どもを産んでもらいたいという意向があることだろう。だが、個々の企業経営者的なものの見方としては、「雇用の調節弁としての非正規雇用という形態が労働市場の構成要素として存在してほしい」と考えていることだろう。

出生世代の出生意欲をくじくことのないこれからの労働市場のあり方は、柔軟で多種多様な正規雇用が労働市場に発生することなのではないだろうか。ところがおそらく企業経営者側に、柔軟で多種多様な正規雇用を創出するだけの力量が欠けているのだ。そこで、「柔軟で多種多様な正規雇用」に代わるもの、もしくは外見的にあたかもそれらしく見えるものとして、非正規雇用という胡散臭い概念が編み出されたのではないだろうか。

比較的最近読んだ本に『タテ社会と現代日本』(中根千枝 講談社現代新書)という本がある。この中に「新参者と同様に、日本においてステータスが低いのが専門職です」という記述がある(P78)。この本では、軽井沢で起きたスキーバスの転落事故の原因の分析にこの考え方が適用されているが、私は、日本において、専門職を企業のビジネス推進のための中核メンバーとして位置付け、かつ活用していくだけの経営サイドの力量不足の結果が、「日本において専門職のステータスが低い」という現実をもたらしていると考えている。

【関連項目】

(産業経済)専門職が使い捨てにされる日本の産業社会

https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1974740462&owner_id=3879221

(その他)同一労働同一賃金の課題

https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1975180317&owner_id=3879221

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■2人目ほしいけど迷う…ママが抱える「モヤモヤ」の正体
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=132&from=diary&id=6034571



■経済面の心配

子どもを育てるにあたって、子どもが独り立ちするまでどのくらいお金が必要か、という話はよく話題に上ります。

特に教育資金は、「小学校から社会人になるまでは1,000〜1,400万円位かかる」と考える親がもっとも多いという調査結果が出ています。

教育資金以外にも、子どもを育てるにはお金がかかりますから、総額でいったらもっとかかります。

それに、子どもの数が増えればそれだけかかるお金も増えるということ。子どもを育てる喜びよりも心配が勝ると、2人目を産むのにも迷いが生じるようです。

さらに、女性は産後しばらくは働けませんから、夫の稼ぎに頼ることも増えますよね。

ですが、今の時代は終身雇用制が崩れつつあり、正規雇用であっても決して安心はできません。専業主婦であれば、なおさら経済面での不安はつきまとうでしょう。


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