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2019年12月17日14:29

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(社会)相談窓口は本当に頼りがいがあるのか

この裁判の判決趣旨を読むと、被告人、熊沢英昭さんは、長男殺害の事件に及ぶ前に「行政や専門家、警察に相談すべきだった」とされている。つまり、判決文の論理は、「相談もせずに長男殺害におよんでしまっているために、例えば実刑は免れない、執行猶予はつけられない」、という論理構成になっているように私には読める。

私はここに若干の疑問を感じる。私の推察では、被告人である熊沢英昭さんが行政や専門家や警察に相談しようとしなかったのは、「こういった相談相手の問題解決能力にはたいして期待できない」という判断があった可能性がある。熊沢さんがそういう判断をしたこと自体は、ひとりの人間の判断であって、ひとりの人間の判断として尊重されるべきだという側面があるような気がする。

逆に言えば、行政機関サイドは、熊沢さんのような家庭に深刻な問題を抱えた人たちにとって、本当に頼りがいがあると感じられるような相談窓口を整備していく責任があるのではないだろうか。

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■元農水次官 長男殺害で懲役6年
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5903907

 東京都練馬区の自宅で今年6月、当時44歳の同居の長男を刺殺したとして殺人罪に問われた元農林水産事務次官の熊沢英昭被告(76)に対し、東京地裁(中山大行裁判長)の裁判員裁判は16日、懲役6年(求刑・懲役8年)の判決を言い渡した。

 起訴内容に争いはなく、量刑が争点になっていた。

 検察側は、長男英一郎さんが家庭内で暴力を振るっていたことを念頭に「非常に悲しい事件。好んで殺害したわけではない」と指摘しつつ「行政や専門家、警察に相談したり、引っ越したりすることが可能だった」と主張。実刑が相当と訴えた。

 一方の弁護側は、被告が英一郎さんのために献身的なサポートを続けてきたことを挙げ「経緯や動機に酌量の余地は大きく、寛大な処分を求める嘆願書も集まっている」として執行猶予付きの判決を求めていた。

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