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2019年09月02日14:30

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(その他)大坂選手はガウフ選手をさらしものにしたのか

このmixiニュースについてのmixiユーザーさんたちのコメント欄を拝見していると、大坂なおみ選手が今回の対戦相手だったガウフ選手に、「一緒にインタビューを受けよう」と誘った行動について、ネガティブな受け止め方をしているコメントもけっこう目に付く。その趣旨は「敗者をさらしものにしている」と非難する内容だ。「ふ〜ん、こんな受け止め方もあるのか」と考えさせられる。

このニュース記事を読むと、大坂選手の発言についてはそれほど詳しく報道していないが、今朝のテレビ朝日のニュースショー番組では、大坂選手がどんな発言をしたのか、かなり詳しく取り上げていた。

今朝、私が見たテレビ朝日のニュースショー番組によると、大坂、ガウフ両選手へのインタビューを終えた後、インタビューをした記者が大坂選手に、「今回のようにガウフ選手をインタビューに誘ったのはなぜか」という質問をしている。それに対して大坂選手は、「彼女(ガウフ選手)がこの試合でいかに大きな仕事をやり遂げたのか、それをわかってもらいたかったからだ」と説明している。そして、「ガウフ選手をここまで育てた家族の皆さんも素晴らしい」とエールを送っている。

大坂選手はガウフ選手を「さらしもの」にしたとはとうてい思えない。大坂選手はたぶんこういうことを考えていたのだと思う。彼女がプロテニス界で女子のランキング1位の選手として輝くことができるのは、そもそも、プロテニス界というものが存在しているからだ。そしてそのプロテニス界が今後も持続的に繁栄を続けて行けるとしたら、それはガウフ選手のような若くて、才能に恵まれ、こころざしをもった選手が次々と参入をしてくれればこそなのだ。

大坂選手がもらい泣きをしてしまったのは、ガウフ選手が、「(大坂選手との対戦で)学ぶことがたくさんあった。なおみ、本当にありがとう」と前向きに受け止めてくれて、安堵し、うれしさがこみあげてきたのだろう。ここで、ガウフ選手が「勝ったからといっていい気にならないでよ!同情されるのなんてまっぴらだわ!」みたいなことを言えば、すっかり座がしらけて、大坂選手に対するイメージもガタ落ちになってしまっていただろう。

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■大坂完勝 前代未聞の敗者と一緒に涙のインタビュー
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=5771158

<テニス:全米オープン>◇8月31日(日本時間1日)◇米国ニューヨーク◇女子シングルス3回戦

まさに理想の完璧なテニスだった。2連覇を狙う世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、世界のテニス界が注目した好カードで、大会推薦出場で、15歳の天才少女、コリ・ガウフ(米国)を完全に破壊した。「過去にないほど集中した」と、6−3、6−0の1時間5分で勝ち16強入りだ。

そして試合後に、信じられない感動的な場面が待っていた。大坂はガウフに「一緒にインタビューを受けよう」と誘った。敗者と一緒にインタビューを受けるなど、前代未聞の誘いだった。全米の期待を一身に集めた15歳の少女へ、「1人でシャワーを浴びながら泣くより、みんなと話した方がいい」という大坂なりの配慮だった。ガウフは「泣いちゃうからいい」と1度は断ったが、ともに並んでインタビューを受けた。「学ぶことがたくさんあった。なおみ、本当にありがとう」とガウフが泣けば、大坂も「一緒に努力して、この舞台に立った。本当に素晴らしかった」と涙を見せた。

驚異的な集中力だった。ひざが深く曲がり、体が深く沈み込んだ。相手のショットに負けないように、体を壁にし、しっかりと返球した。何度もこぶしを握りしめ、最初から最後まで、その闘争心は途切れることはなかった。

しかし、プレーは冷静だった。今大会で見せているミスを減らすプレーと、持ち味のパワフルなショットが完全に融合。攻守がしっかりとかみ合い、究極の全くスキのないプレースタイルができあがった。

統計を見れば明らかだ。過去の大坂は、凡ミスも多いが、それを補う決定打の多さで勝ち上がってきた。ガウフは凡ミスの少なさが武器で、相手に凡ミスを誘うのがスタイルだった。しかし、この日、ガウフの凡ミスが24本に対し、大坂は17本。7本も少なく、決定打は、大坂が24本でガウフの3倍にも達した。

凡ミスが少なく決定打が多い理想のテニスを、ついに大坂が作り上げた試合だったかもしれない。「私もこの試合で成長できた」。再び大坂の快進撃が幕を開ける時が来た。
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