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2019年08月11日09:27

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(産業経済)「やりたい仕事」など幻想にすぎない

やりたい仕事など幻想にすぎないと考える。むしろ、よき上司、よき同僚、よき部下に恵まれることのほうが重要なのではないか。特に自分への影響力の強いのは上司だろう。上司は多かれ少なかれ自分への「権力」を持っており、この権力の作用を無視して自分の幸福を設計することはできない。

私は理科系の人間なので、理科系の職場に就いてきたが、理科系の職場における「上司」は、「テクノクラートタイプ」か「ちんぴらやくざタイプ」のどちらかだという気がする。このどちらでもないもっと立派な上司となり得る人はいるかもしれないが、私はそういう人とはめぐり会えなかった。私がめぐり会った上司に限っては、「テクノクラートタイプ」か「ちんぴらやくざタイプ」のどちらかだった。

なぜ私がめぐり会った上司は「テクノクラートタイプ」か「ちんぴらやくざタイプ」のどちらかになるのだろう。その理由は、人間の心的現象のうちの「純粋疎外」を自分の精神の中に高度に蓄積するだけの膂力(りょりょく)がある人の絶対数が非常に少ないからだと思う。

人間の心的現象のうちの「純粋疎外」を自分の精神の中に高度に蓄積するだけの膂力がほとんどない人は、ちんぴらやくざタイプの上司となる。この膂力が多少はある人はテクノクラートタイプの上司となる。

テクノクラートタイプの上司は、ちんぴらやくざタイプの上司よりは多少はましだとは思うが、すぐに限界が感じられて飽きが来る。テクノクラートタイプの人間は、結局は「スキルロボット」に過ぎないと思う。すなわち、頭の中のRAM(ランダムアクセスメモリ)に自分のビヘイビアパターンが書き込まれており、これをランダムアクセスで読みだして、それを行動の次元に置き換えているだけである。

その昔、マックス・ウェーバーという社会学者が、「資本主義社会が爛熟すると、精神無き専門人と、心情なき享楽人がはびこるようになる」と予言していた。この場合の「精神無き専門人」とは、大塚久雄著『社会科学における人間』(岩波新書)の中の説明の文言を借用すると、

「それぞれ専門化された特殊な分野の仕事に専心し、その分野ではこの上もなく深い知識と経験とをもっているが、しかし、自分の仕事が、全体との関わりのなかで、さらにまた人類の運命にとって、どのような意味をもつか、といったことはぜんぜん知らないし、また知ろうとする内面的要素も持ち合わせていない、そういう人々のこと」(P158)

である。特に若い人の場合は、「やりたい仕事」を探求するよりは、「ちんぴらやくざタイプ」の上司や「テクノクラ−トタイプ」の上司とどうつきあっていくか、その対処スキルを磨いていったほうが現実的だと思う。

【関連項目】

知性の規律と純粋疎外

https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=67731&id=6988940

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■"本当にやりたい仕事"を見つけるための3ステップ 「今の仕事を全力でやってみる」「喜びを言語化する」
(キャリコネ - 08月10日 08:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=5743271

副業解禁などが進められる現代、やりたい仕事ができる時代が到来したといえるでしょう。実際、新卒/中途のキャリアアドバイザーとして多くの人と接する中で、ほとんどの人から「やりたい仕事をみつけたい」という相談を受けます。

では、"本当にやりたい仕事"を見つけるためにはどうすればいいのでしょうか? 多くの人の転職相談に乗るうち、分かったことがあります。(文:キャリアコンサルタント 坂元俊介)

本当にやりたい仕事は新卒の段階では見つからない

面談で"やりたい仕事"を聞く際に、まず整理する大事なことがあります。それは、"やりたい仕事"と"なりたい姿"を分ける作業です。

多くの人は、「お金持ちになりたい」「良い生活がしたい」「〜といったスキルを高めたい」といった、"なりたい姿"を落とし込んだ上で"やりたい仕事"を考えます。このケースでは、中々"本当のやりたい仕事"は見つからないため、"なりたい姿"を実現できる仕事を提案しています。

そもそも、本来仕事とは、他者・組織・社会に対して何かの価値提供のカタチです。そのため"やりたい仕事"は、成し遂げたい価値提供のカタチだと定義します。

この際、新卒の人には、「"本当にやりたい仕事"なんて新卒の段階では見つからないよ」と話します。なぜ新卒にとって、本当にやりたい仕事は見つからないのでしょうか。それは単純に、「仕事をやったことが無いから」です。

フランス料理を食べたことない人に、フランス料理が美味しいか、ずっと食べたいか、と聞いても、答えは「そんなのわかるわけない」ですよね。"本当にやりたい仕事"は社会に出てからしか見つからないのです。

社会に出てから「本当にやりたい仕事」を見つけるためには、3つのことが重要になります。

仕事を通して「誰に」「どんな価値を」提供していきたいのか

1つ目は、今やっている仕事を全力でやってみること。今目の前にある仕事を全力でやるからこそ、自分の価値がどの程度なのか、その価値は自分が望んでいるカタチなのか否かがわかってきます。ただ、多くの人は、「やりたい仕事でもないのに今の仕事に全力なんて注げない!」と思うのではないでしょうか。

だからこそ、全力で仕事をするための環境を選ばないといけません。今の環境で全力が出せないのであれば、是非「自分が全力を出せる環境はどういう環境なのか」を考えてほしいです。

新卒・若手社会人の就職・転職相談に乗る際、「仕事内容」ではなく、私はその人が全力を出せる「環境」はどのような環境か、その人の価値観や志向性を紐解きながら探していきます。

そうして全力で仕事をして価値を出した時、対価として大きな喜びが返ってきます。2つ目は、価値提供に対して感じた喜びを言語化してみること。この場合、


・誰に
・どんな価値を
・どのようにその価値を提供し
・どういう風に自分自身に恩恵として返ってきたか

に分解できます。「誰に」は、顧客、会社、社会など。「どんな価値」は、対象に対してどんな価値を届けたか。例えば、美味しい食べ物を提供した、売上をあげたなど。

「どのようにその価値を提供したか」は、直接なのか何かサービスを使ってなのか。はたまたインターネットなどを使って広く提供したなど、価値提供の方法です。

「どういう風に自分自身に恩恵として返ってきたか」は、直接感謝を言われた、ある数値が改善された、売上が目に見える形で現れたなど、様々あるでしょう。

それぞれを分解し、再度整理することで「自分自身が提供したい価値・その対象・その価値提供のカタチ」が見えてきます。

全力で目の前の仕事に取組むことがやりたい仕事への近道

最後は、今まで考えた1つ目の「全力を出せる環境」と、2つ目の「自分自身が提供したい価値・その対象・その価値提供のカタチ」を踏まえ、働く環境と仕事内容を探して行きます。この2つが揃って初めて、"本当にやりたい仕事"を探しに行き、出会うことができるのです。

そのためには「本当にやりたい仕事じゃないから」と腐る前に、まずは目の前の仕事に全力で取組むことが、やりたい仕事が見つかる近道になります。

それでも「全力で取り組むには、あまり今の環境は自分にはあっていない」と感じるのであれば、是非プロのキャリアカウンセラーなどに相談をしてみてください。あなたが仕事に全力で取り組める環境を見つけて欲しいと思います。
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