ブラック企業のブラックぶりを告発する記事はけっこう多いが、重要な問題の一つは、こういったブラック企業をビジネス市場から退出させる(倒産させる)仕組みが十分機能していないことが、問題が存続してしまう理由の一つだということには注意が要る。
では、ブラック企業をビジネス市場から退出させる仕組みとは具体的にはどういうものがありうるだろうか。これには、そういう企業の労働市場からの信用が失墜し、人が採れなくなることによって、倒産させるというシナリオがありうる。労働者はそういう「ブラック企業倒産」のシナリオを実現化させるためにアクションを起こす必要があると思う。
まず具体的にはブラック企業には勤務しない。退職するということ。それから求職者に対して、どこにどういうブラック企業があるかについての情報発信をできるだけ活発に行うこと、そういった活動を通じて、ブラック企業を「人手不足倒産」に追い込むことが大事だ。
政治サイドは、人手不足倒産が起こると税収が落ちるので、人手不足倒産が起きないように対策を講じたりする。例えば最近採用されつつある「外国人材の導入」はそういった施策のひとつだ。こういった施策もある程度は必要だとは思うが、運用を誤ると、ブラック企業やゾンビ企業が生き残ることを助長してしまう側面があることには注意が必要だ。
また、ブラック企業が労働市場の公正な洗礼を受けて倒産していった場合、労働市場における労働者の求人は低調になっていく方向に働く。このため、労働者相互の競争は厳しくなる方向に働くので、ここは甘受しなければならない。
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■ブラック企業で味わった苦しみ「1日20時間勤務、最高450日連勤」「残業禁止のため、夜中にペンライトで作業」
(キャリコネ - 04月16日 07:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=5582804
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