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2018年06月11日09:24

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(社会)「夫婦別姓」問題に関する気付き

最近、いわゆる「夫婦別姓」問題に関して重要な気付きを2点ほど得た。ひとつは、日本の夫婦同姓制度は、日本人の結婚に関する慣習が、

(1)ほとんどの人が人生の比較的若いステージで結婚する。
(2)離婚率は相当程度低い

という傾向が維持されていた時代にマッチした制度だという気がしてきた。逆にいえば、日本の「夫婦同姓」制度は、今の時代にマッチしなくなっているといえる。その理由は上に挙げた傾向とは逆のことが起こっているからだ。すなわち、

(1)ほとんどの人が人生の比較的若いステージで結婚するわけではない。中高年になってからはじめて結婚する人もいるし、生涯未婚の人もいる。
(2)離婚率は相当に高くなってきている。また、再婚、再再婚する人も珍しくない。

といった傾向があきらかに生まれている。結婚についてこういう傾向がある限りは、「夫婦同姓」を強要する現在の制度は時代にマッチしていないと思えてきた。

私が得た「夫婦別姓」問題に関する重要な気付きの第2点は、「夫婦別姓容認」を制度として設計するためには、日本人の「戸籍」というものについての思想を根底から改める必要があるという点だ。日本では男女が結婚すると、あらたに一つの「戸籍」を作り、ここで同一の姓を名乗ることになっているわけだが、ここで「結婚」と「戸籍の作成」とを切り離すべきである。つまり、「結婚は結婚」、「戸籍の形成は戸籍の形成」というように、両者の連動を切り離すべきである。

具体的に言うと、子どもも、その子どもが結婚したか否かとは無関係に、一定の年齢(例えば18歳か20歳)に達すれば、「(個人単位の)戸籍」が自動的に形成されるようにするのがよいと思う。そして結婚は、その「個人単位の戸籍」をもった一人の男性と、「個人単位の戸籍」をもった一人の女性とが結婚する、という形をとるようにする。ここで「結婚と連動してあらたに一つの戸籍を作る」ということは必ずしも強制されないようにするのだ。もちろん「結婚してあらたに一つの姓による戸籍を作る」という途を選択することはできてよい。

なお、司法が掲げる「家族の一体感」は、欺瞞だと思う。これは、家族の成員であることに、メンバーシップ幻想を導入することにつながると思う。そしてこのメンバーシップ幻想は、企業の雇用の場にまで影響を与えている。日本人の幻想領域の中にメンバーシップ幻想が強く入りすぎることの弊害も軽視してはならないと思う。

【関連項目】

(社会)夫婦別姓容認をするなら戸籍法改革の下準備をせよ

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1966971259&owner_id=3879221

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■「夫婦別姓」選べず離婚…司法が掲げる「家族の一体感」って? 姓を戻す決断、理解してくれなかった妻
(ウィズニュース - 06月09日 07:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=5147894

 夫婦同姓に抵抗しようとして、家族との関係が悪化してしまうことがあります。都内の私立中学・高校講師の男性(34)は、この春から家族と別れて暮らしています。きっかけは妻の姓への改姓と、ペーパー離婚でした。(朝日新聞記者・田中聡子)
【画像】夫婦別姓、相手が外国人だとOK? 現在の制度を「○」「×」でイラスト解説
12年間の結婚生活「ただただ、無駄な時間」
 「ただただ、無駄な時間を費やしただけだったのではないか」

 男性は12年間の結婚生活をそう振り返る。

 結婚当時は大学院生だった。結婚に反対していた妻の両親から条件として出されたのは、「あなたが名前を変えなさい」。想定外だったが、「すぐに法律が変わって、元に戻せるだろう」と楽観していた。

 日本が夫婦同姓を義務付けていることについて、国連から是正勧告があり、国会では夫婦別姓も選べるようにする民法改正の発議が何度も起こっていた。「戸籍だけなら」。妻の姓で婚姻届をだした。
本当の名前、どんどん奪われていく
 だが、変えてみると「戸籍だけ」ではすまなかった。

 就職活動の面接などで、「元の姓を使い続けたい」と申し出るたび、理由を聞かれた。「婿養子なの?」「芸能人じゃないんだから」「相手の家がお金持ちなの?」――。

 「なぜいちいち自分の信条を、よく知らない人に説明しないといけないのか」とストレスがたまった。

 さらに、自分の本当の名前は日に日に奪われていくような気がした。

 役所からの郵便物、銀行や病院、自宅にかかってくる電話――。妻の姓がどんどん侵食してきた。「他の人の名前で自分が呼ばれている」「もう一人の自分が設定されている」。そんな感覚に襲われていた。
一縷の望みも崩れ
 男性の苦しみを、妻は理解しようとしてくれなかった。

 妻の口から出る「受け入れたのはあなたでしょう」「そんなに大変なら、私が変えてもよかったのに」といった言葉に、大きな溝を感じた。

 一縷の望みは、2011年に始まった「選択的夫婦別姓訴訟」だった。夫婦同姓を義務付ける民法が憲法違反かどうかを争う裁判。世界や時代の流れは確実に夫婦別姓も選べる方向にあったため、「裁判でやっと法律が変わる」と男性の期待は膨らんだ。

 ところが、2015年12月、最高裁は憲法違反とは判断しなかった。「国会で論ぜられ、判断されるべき事柄」という判決文に、絶望した。

 「国会での議論が進まないから司法に訴えたのに、議論されるはずがなじゃないか――」。その日のうちに、妻に「離婚します」と切り出した。
子どもを連れて、妻は家を出た
 姓を戻すために書類上だけ離婚する「ペーパー離婚」の提案だったが、妻は抵抗した。

 改姓の苦しみを理解してくれると信じていた自分の母親すら、「そこまでする必要はない」と止めた。

 反対を強引に押し切り、味方はだれもいなくなった。やっと自分の姓を取り戻したのに、しばらくは姓の話をする気持ちになれずにいた。

 昨年末から選択的夫婦別姓を求める訴訟に向けた動きが出てきた。男性は、訴訟の一つに原告として参加し、司法の場で戦いたいと考えていた。

 妻は反対し、口論が増えた。子どもたちはいつからか、ケンカの時は別の部屋に行くようになっていた。

 「これ以上、言い争う姿を見せたくない」と家を出ようか悩んでいた3月、妻が子どもを連れて家を出た。いまは子どもとの面会や財産分与について、調停が進んでいる。
だれのための制度?
 結婚生活を振り返り「時間を無駄に費やしてしまった」という気持ちになることがある。夫婦別姓を巡る夫婦間の思いの隔たりは大きく、自分の気持ちに向き合わないように見える妻と、かみ合わない会話が繰り返された。

 「子どもに同じ思いをさせたくない」という思いもあって選択的夫婦別姓制度を目指して活動してきたが、その子どもたちにもいまは会えない。

 夫婦別姓も選べるようにして欲しい――。そんな願いに対し、反対する人からは「家族が崩壊する」「家族の絆が弱くなる」といった声がしばしば聞かれる。

 最高裁の2015年の判決では、「家族という一つの集団を構成する一員であることを実感する」ことを夫婦同姓の意義として挙げた。

 本当にそうだろうか。

 男性は、「夫婦の姓を同じにしなければいけない」というルールがきっかけで、夫婦関係が悪化し、家族がばらばらになってしまった。事実婚など姓を変えないことを望んだり、妻側の姓を選んだりした結果、親や親類、パートナーとの関係が悪化したという人もたくさんいる。

 家族を構成する一人ひとりの思いを尊重せず、一律に同姓を強いる現在の制度は、だれのためにあるのか。家族の一体感にも、絆にもつながっていないように思えてならない。
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