ポテチ、その帰路にて

さて。
ポテチに翻弄された、その帰路のこと。

ルートは、福島→米沢→高畠→上山→山形。
所謂、ぶどう松茸ライン。
せめて、帰り道くらいは峠を楽しみたい。疲れているけれど。
徹底的に国道(13号線)は通らずに、山道だけで山形市内へ入る。

その祠が目に入ったのは、高畠の元和田辺り。
道沿いに比較的新しい鳥居と、古く小さな祠。
何を祀っているのやら？

祠を覗けば『山津見神社』の御札があり。
山津見神社？
調べてみると、福島県飯舘村が本宮で山の神様。そのご利益は、
交通安全。…うん。
海産物豊漁。…ほう。
旅の安全。…ほうほう。
狩猟の安全。…ほほう！
自然信仰に狼信仰。…うっわぁ〜!!

こりゃあ、本宮に詣らねばなりますまい。
と言うか、何故にこんな山道に祠が？とも思う。
祠は古い。
徒での旅路の時代、峠越えの安全を願ったか。
狩猟や山野草の豊穣を祈ったか。
特に気になったのは。
供えられた、石笛？

縄文から神事に用いられた、神を降ろすと言う、アレ。
ここで吹いたら、山津見神とか、狼とか、出てくるだろうか。
畏れ多い。

手だけ合わせて、いずれ本宮でね、と。
きっと、会いに行きます。