取り急ぎ、スワンをみた感想

台風もなんとかすり抜けて
スワンレイクを見に出かけてしまった。

見に行くという割に、
どうしてもチケットが事前に買えなくて
当日券狙いで行くという無謀さ。

更に、家を出て地下鉄に乗っている時に
オペラグラスを忘れたことに気付く。

見る気ないのだろうか。
折角行って見ないで帰ることになるのだろうか。


ま、なんとか劇場行けば
チケットは買えると踏んでいた。


が、、、
着いたら、入り口は入れなかった。
追い返されてしまった。

ひよっとしたら見れない可能性大。
焦るような、どうしようもないような。

仕方ないので、
開演1時間前に再びチャレンジ。
今度は詳しそうな人に
当日券を買いたいというと
ボックスオフィスの場所を教えてもらった。


なんとかたどり着いて窓口に行くと
今日の夜の分しかないそう。

昼は売り切れ。
明日も売り切れ。

あわよくば3回見ようとしたのに
1回限定になってしまった。


で、夜、再び劇場に。
早くつきすぎる。
すごく綺麗な劇場でいるだけで心地良い。
ソファーで軽く寝てしまったぐらい。


キャストはこんな感じ。


ウィルボジアー
と初めて見る王子。
リアム・モウアー？さん

執事は安定のグレンさん


劇場は、思っていたより
横に広くはなく、
どの席も見やすい感じ。
格安の席だったけど、すごく見やすい。


オペラグラスがないのが
本当に失敗。

それでも、王子の情熱的な動きとか
柔らかいのに、キレを見せる部分とか
すごく良いなーと思った。

踊りも演技も上手いし、
どうすれば良いのかきちんと理解しているのが
ひしひし感じられて、

王子の自室の場は
なかなかだった。
女王がたとえ情熱的でなくても、
あそこまで盛り上がれるのかと。

それから、細部を見れない代わりに
久々に全体を見渡せた。

特にバーの部分は、新鮮だった。

ただし、ちょっと見えてはいけない部分も
見えてしまったけど。


笑いも、韓国ばりにあった。

不思議なことに周りが笑うと
私もなんか笑いたくなる時も。


ただ、最後のザ・スワンが出てくるところの
笑いは、ちょっと「ええっ」と思ったけど
冷静に考えれば、そんなベッドから出てくるのは
変といえば、変だよね。


さて、ウィルボジアーのスワンは、
どうやらお疲れのようなんだけど、

だからこそなのか、

すごく腕が柔らかくなっていて
でも、要所の跳ぶところは
ふわって、とんでもなく綺麗だった。


あまりボジアー版では好きではなかった
ソロが、なんか渾身なのか、きれいに見えた。

その流れか、
ストレンジャーもなんか日本より素敵だったような
ただし、この辺から、集中力が低下してきた。


3幕後の、治療の場面。

新しくなってから、あまりだったけど、
なんか、この王子さんだと
とても切ない。


いや、書き忘れたけど、
文化広場劇場の照明がかなりきれいで
幻想的で、
この白い牢獄のようなシーンも
ほんの少し、影が見えて、オーチャードより
断然に良かった。

本当は前みたいに影を際立ててほしいけど。
個人的にはね。


最後のベッドは、
背景が星ではなく、羽の影が映っていた
悪くはない。
星の方がストーリー的に合うけど。


今回は最後はザスワンの方に目が行った。
王子には申し訳ないけど。
愛を感じながら、、、葬られていった。


そう、今回は2幕の間に、二人の関係が良い感じに見えたので
3幕のストレンジャーの裏切りに打ちひしがれ、狂気に変わる
王子の後の、最後に心通わす感じが、

今回の版では一番感じられた。


オペラグラスを持っていればねー。

しかたないけれど。


でも、なかなか良かった。

見れただけで、ほんと十分に。

キャストも良かったし。