テクスト

松本人志も嘆く読解力の低下…原因はSNS議論も大人に責任問う声
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=145&from=diary&id=5891150

　それが「正しい答えにたどり着く能力」ということであるなら、その評価軸は、
　所謂「作品派」のものだろう。

　国語の教科書の「この時の誰それの気持ちはどういうものか」的な。

　学年が上がるたび、まっさらの国語の教科書をすべて読み通す癖があったが、
　「こういう問題設定は不毛」そう感じていたものだ。

　しかし、「問題」はちがうところにあるようにおもわれる。
　
　「読む前に読んでいる」態度のことだ。
　体感不安の水準で「時代」「道徳」「社会」の変化や劣化を語るような。
　彼らはテクストに身を浸すようなことはしないし、逆に作者の背後を読み解こうとも
　しない。
　そして、そういう傾向は、時代に関係がない。といっても、自分の収集した経験は、
　たかだか半世紀弱といったところだが。
これは、そう「Negative　Capability」とでもいうのだろうか。

　　ところで、たんに「読書の量」のことだけれど、すこし前に書いた「蕎麦の実がひとつも入っていない」日記が、何のオマージュかという反応もまた、ひとつもなかった。