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2018年11月17日15:52

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キログラム原器やメートル原器、と曽祖父、橘川司亮(1873-1937)の話

■キログラム原器やメートル原器、と曽祖父、橘川司亮(1873-1937)の話

キログラム原器、長年お疲れ様でした。より精度の高い測定法に変わると、パリの国際度量衡総会で2018年11月16日に決まったそうですね。
キログラム原器やメートル原器について思うことですが……曽祖父、橘川司亮(きっかわ・しりょう/もりあき 1873-1937)もパリの国際度量衡総会にかつて出席していました。1907年の(第4回)の政府代表としてです。

●橘川司亮(日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典)
https://kotobank.jp/word/橘川%20司亮-1643480

橘川司亮は農商務省(のちに商工省)の勅任待遇で官吏兼、中央度量衡器検定所所長で、同検定所でその原器を管理してました。中央度量衡器検定所は、今の国立研究開発法人産業技術総合研究所の前身の一つです。
曽祖父は度量衡(どりょうこう/物理単位、物理量の測定)の専門家で、1901年東京帝國大學・理科大學物理學科卒業。農商務省に入省。1907年パリの国際度量衡総会(第4回)の政府代表で、田中館愛橘氏とともに総会に出席しました。その後は勅任待遇で農商務省の官吏兼、中央度量衡器検定所所長を勤めて、日本の度量衡、国の計量単位に一生を捧げた人だったようです。その曽祖父が当時の帝国議会貴族院と衆議院で、政府委員として説明していた記録が、明治時代から大正時代の「帝国議会議事録」に複数あり、基準を定めることの苦労が伝わってきます。

そして今、大元となる「原器」そのものが、金属ではなくさらに精度の高いものを使用するという変化をして行くとは。科学技術の進歩とは凄いことだなと思います。何よりこうして新たな次元に進んで行き、曽祖父の時代からのバトンがより精度の高いものになり未来に渡されたようで、なんだか感慨深いです。

※ちなみに、私の名前も、曽祖父の名前の表記からしますと「きっかわ」が正式なようですが、気にせず両方受け入れて使用しています。

■「キログラム」の定義、変更を決定 「アンペア」なども
(朝日新聞デジタル - 11月16日 21:39)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5379757
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