ビートルズのアルバムがSHM-CDの紙ジャケッ仕様で出たので、買って聞いてます。
SHM-CDとは、ユニバーサルとビクターが共同開発した、液晶パネル用のポリカーボネート樹脂を素材に使ったCDです。
わたしのSHM体験は、数年前にTHE BANDのアルバムを聴いたのが初めてだったのですが、その音の奥行きに感動しました。
同時期にビートルズのアルバムが待望のリマスタリングされて再版されたのですが、元のCDの音が良かったこともあって、がっかりというほどではなかったのですが、正直、驚きはありませんでした。
「ビートルズも、そろそろ新しい素材のCDを考えて良いんじゃねえの」との希望を、こちらの日記で書いたのを覚えています。
その後、SHMは高音質CDと世間に認められてそれなりに普及しまして、今回やっとビートルズも乗っかったわけです。
気になるその音ですが、素晴らしい。
音もクリアですし、楽器の分離もハッキリしていてそれでいて不自然さはありません。
2009年にビートルズのリマスター・シリーズが出たときに、わたしが期待していた音がそこにありました。
SHM-CDは日本でしか作られていないので、今回の紙ジャケシリーズは日本のみの企画です。
元々、CDの素材を変えると音質が変わるというのは昔から分かっていたことで、過去には24Kを蒸着膜に使ったゴールドCDもありましたが、やはり素晴らしい音でした。
ビートルズのアルバムでゴールドCDは無かったと記憶していますので、高音質素材でのCD発売は世界初です。
ソニーも高音質CDとして、ブルーレイと同じポリカーボネート樹脂を使ったブルースペックCDを出しています。
ソニーは、音のカッティング技術にもブルーレイのノウハウを取り入れたブルースペックCD2に近年切り替えたのですが、2のほうのサウンドはアナログレコードの音質に似ていて、1よりも音の分離がよくありません。
ブルースペックCD1は、音はSHMよりもシャープなのですがやや耳に痛くて、私の評価はSHM>ブルースペック1>ブルースペック2、といったところです。
とにかく、日本のお家芸のLPをミニチュアサイズで完璧に再現した紙ジャケットも申し分ないので、しばらくビートルズのSHM-CDを集めたいと思います。
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