五稜郭最終決戦全三巻のうち、中の巻だ。
なので一巻まるごとドンパチの連続だし、これまで以上に血みどろということもあって、
これまで以上に一気に読み終わってしまった。
もともとこういうのは苦手というのもあるが、
ウクライナ侵略のさなかとあって、あまり楽しく読むような気分にもなれない。
(むろん、ワクワク痛快になる人もいていい。)
回天丸の主砲で形勢が好転はしたものの、
鶴見中尉が指揮する第七師団の精鋭が相手とあっては多勢に無勢、
杉元に限らずオマエら不死身かと思わせていた面々が次々と討ち死にしていく。
都仁の死に様は「あしたのジョー」だなとか、
瀕死のソフィアの息の根を止めた鶴見の立ち姿が妙に美しいとか、
尾形とヴァシリの狙撃兵ならではの駆け引きとか、
それなりの見せ場はあったのだが、要は人がカッコよくたくさん死んでいく話だ。
なんとか五稜郭を脱出した杉元、アシㇼパ、白石、土方、牛山が乗り込んだ列車には、
第七師団の応援部隊が乗っており、鶴見、尾形も乗り込んでいくる。
外からは、鯉登、月島が騎馬で迫ってくる。
これは、絶体絶命でしょ。というか、もう絶命はたくさんしてるし。
そして、まだ永倉も健在だな。
負傷した谷垣は、どうなった。
夏太郎って誰だ? 茨戸にいた若い衆か。
というか、これをどう収拾をつけるんだ。
船まで沈めて。
むろん、グルメ描写はない。
一瞬、月寒のアンパンは出てきたので、条件クリアというところか。
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