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2020年01月27日12:50

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「麒麟がくる」第2回「道三の罠」を見る

まだ「麒麟が来る」に身体が慣れません。せっかく諸事情で2週も遅れたというのに。
なんというか、「ボヘミアン・ラプソディ」を聴き終わった後に、
「与作」が始まった感じなのでありますよ。

しかも、オペラパートとロックパートがゴチャゴチャしてわかりにくいとか、
フレディ・マーキュリーなんて知らないとか、
「クイーン」てことは、どうせ王室礼賛のバンドだろとか、
そういう残念な評価をさんざん聞かされた後だけになおさらです。

もちろん、「与作」は名曲です。
ただ、やっぱり演歌は日本の心だよとか、歌いやすさが一番だよねとか
サブちゃんの衣装がちょっと派手だけどと大合唱されると、
「なんだかなあ」なのであります。

さて、4Kで見れば普通の色に見えるらしいという噂も出ている「麒麟がくる」です。
今まさに織田信秀が攻め入ろうとしている時にようやく稲葉山城に戻った光秀ですが、
そこからの嘉納口の戦いに30分以上をかけました。

今回の戦場チームは、本当に頑張っています。
エイエイエイ、エエトウエエの進軍の声の使い分け、
盾を最前線に置いてジリジリ動く進軍と退却、
全軍に知らせるための退き鐘や陣太鼓の使用、戦いの終結を知らせる勝ち鬨。
信秀の行動を読み切った道三の策略、派手で豪快で雄大な映像、
こういうのを見たかった人も相当数いることでしょう。

ところが、当の光秀クンは、道三に言われるまま侍大将を探して走り回り、
何のフラグか、叔父そっくりの敵方の侍大将を殺すのをためらったり、
真直ぐすぎて、この先、大丈夫か心配になります。

息子の斎藤高政と稲葉良通の道三批判も今後のために必要な場面なのでしょうが、
そこにからむ光秀が「ある程度、蹴散らしておいて和議に」という見識がありながら、
「借金」とか「侍大将」とか言っているあたりがどうなんだか、と。

本来なら、箸休めのコメディリリーフの場面になってもよかったのでしょうが、
今回の大河は、そういう息抜きをする余地がまったくありません。

最後に置かれた土岐頼純の毒殺は、さらに緊迫感のある場面でした。
頼純を追い詰める道三が丁寧に段取りを踏むあたりも実にまっとうで正しいものです。
しかし、そんな正しさが続いている申し分のなさが、少々息苦しいのです。

出来が良いことが不満だ。
贅沢すぎる要求なのかもしれませんが。

というわけで、今回の秀逸は、
10代設定の現時点では健闘している帰蝶役の川口春奈の初々しい勇ましさでも、
たとえ気に入らなくしても敵には回したくない道三の底知れない恐ろしさでもなく、
いかに安全措置が講じられているとはわかっていても、
平気で矢にうたれ、自ら穴に落ちていくスタントさんたちのためらいのなさ。
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