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日記一覧

さらに2年がたち、道隆の昵懇の者だけが出世する(実資も「心配」な)政が進みます。当然のように道長も権大納言に出世し、政治的に重要な定子の見守り役を期待してか中宮大夫も兼ねています。しかし、道長は、道隆が期待するような本家を忠実に支える傍流には

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大河には、ときどき「ご褒美退場」があります。ここまで物語をリードしてくれたことに脚本からも演出からも敬意と感謝をこめて、特別なしつらえが用意された退場劇を勝手にそう呼んでいます。段田安則の兼家の死はまさしくそういう場になり、それに応えるよう

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特集本「わかつきめぐみ 迷宮探訪」に描きおろされた「古道具よろず屋日乗」が、改めて「花ゆめAi」で5回にわたり連載され、最終話等の描きおろしを加えて単行本になった。亡くなった叔父がやっていた古道具屋を現在無職という理由だけで継いた冬耶だが、叔

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まひろと道長の関係を念押しのように破壊した上で、前回から4年ほどジャンプさせました。子どものまま即位した一条帝は、子どものまま道隆の娘定子と結婚し、道長は倫子の婿となり娘の彰子も生まれています。しかし、まひろの暮らし向きはまったく変わってい

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女性脚本家ということもあってか、ともすれば「そんな時代」で済まされそうな北の方と妾の格差や心情を掘り下げたり、宣孝が密かに贈った「見えておる」絵に実資が喜ぶ姿をわざわざ見せたり、思いもよらぬ方向から女と男の解像度を上げてきます。また、「名づ

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第3巻で「サソリの火」のおおかたをやってしまったので、四次稿で残る銀河鉄道の旅は「サウザンクロス」と「カンパネルラとの別れ」だけだ。そこに三次稿で登場した「黒い帽子の男」を加えているのが、ますむらひろしの工夫だ。念入りなことに、「この物語は

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前回、結ばれたばかりのまひろと道長が、もう別れてしまいました。物語が激しく展開していく一方で、世界観の積み上げが緻密であるため、あらすじにセリフだけを与えたような唐突感がなく、大胆な行動であっても、そこに至る背景が小さな説得力をつけ加えてい

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前回の直秀の死にしても、今回の一線を越えたまひろと道長にしても、思い切りが良く大胆に踏み込んでくる脚本です。しかも、そこへ向けての必要な段取りをきちんと踏んでいるので、史実から大きく跳躍していることを忘れて、手玉に取られる心地よさに大きく喝

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やはり兼家は詐病でした。しかも、その策は晴明から買ったもので、道兼が帝に近づいたのもその一環でした。とはいえ、兼家が倒れたことは本当で、晴明の祈祷によって目覚めたのであれば、晴明の魂を呼び戻す力はホンモノなのか、と匂わせるあたりも上手い構成

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道兼とホッホウ直秀と思わぬ人が大きく動き、まひろと道長を惑わせた回でした。赤染衛門の問題発言も含めて脇が多彩なので、いつ誰が何を言いだすか何をやりだすかわからないので、まったく油断ができません。言い換えれば、それだけ一人ひとりの役が生きてい

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この巻は、2022年4月号から23年11月号の「別冊少年マガジン」が初出だが、身辺雑記の日付を追うと、2021年9月から22年12月あたりまでが題材になっている。それと並行して、雑誌掲載時の棋界のタイムリーな事件は適宜取り上げられている。この巻でいうと、22

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さまざまな「わざわざ」が空回りして、どんどんこじらせていった回でした。まひろの道長への思いとすれ違い、道長のまひろへの思いとすれ違い、そこになぜかホッホウ直秀がからんでいき、いつのまにかまひろと道長にとって運命の人になっています。さて、ホッ

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1巻の巻末で「謎解き」が予告されていたこともあり、やはり物語は2巻で終わった。しかし、1巻で予感していたような謎が解けて後日譚で終わるという雑な展開ではなく、2巻の中でなかなかハードなもう一波乱があった。世界の成り立ちの「謎解き」という性格

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集団劇の面白さは、隅々まで目配りが効いているかにかかっています。まひろとその家族に始まり、道長と家族、倫子と家族と段階を踏んで披かれることで、それぞれの立場を明確に描くことができ、今回は、ききょうとその父清原元輔が印象的に登場することとなり

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1巻の感想でも「なかなかに優秀」と書いたが、むしろ、マクスは相当に優秀な探偵だ。変なのは、奇妙な依頼を持ちこんてくる依頼者の方で、マクスはどんな以来にもきちんと向き合い、しっかりと調査し、きちんと解決する。この巻の依頼者は、ネット上で仲良く

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三郎の正体を知ったまひろは道長と二人だけになれる場を作り、6年前の事件をそこに至るまでのいきさつとともにきちんと共有します。道兼を生涯呪うと宣言した場所が「六条」というのが源氏物語ポイントであるとともに、ホッホウ直秀が同じように6年前の事件

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今作の仕掛けがわかりました。宣孝が「(身分があるから)いさかいも争いもおこらぬ」という時代にあって、右大臣家であれ家庭教師のアルバイトであれ、貴族の子が庶民のふりで街をウロつくのは変です。それを可能としたのは、まひろと「三郎」の会いたいという

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よどみない流れの中で、次々と扉が開くように世界が広がっていくので、気がつくと45分がたっておりました。これまで家族の一員だったり、密かに抜け出した町で匿名の存在だったまひろと道長が、倫子サロンや若い貴族との交流をとおして社会的な存在として起動

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