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2021年11月25日20:00

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「神の眼」を得た「天空からの招待状」

11月25日(木)

 訪問リハビリ生活下の落穂拾い自宅録画映画観賞は順調だが、その中でベストテン級の映画「天空からの招待状」に出遭えたので、記してみたい。2013年(翌年に日本公開)ホウ・シャオシエン製作総指揮のドキュメンタリー、監督は航空写真家として著名とのチー・ポーリンである。

 全編すべて航空撮影という創りがユニークだ。冒頭の約30分程は、台湾の大自然の景観が、ほとんどナレーション無しで延々と展開する。それは息を飲む美しさだ。

 映画は、次第に人工物を交えた風景へと移行していく。山を切り崩し海岸線を破壊し、開発による環境破壊が進行する。平地の少ない日本の環境と酷似しているだけに、他人事には見えない。(今年の熱海の土砂崩れの大惨事も連想させた)こういうのを見せられると、「人類は大自然のカビ」との表現が正にピッタリ来る。

 だが、航空撮影で全てが構成されるこの映画においては、奇妙なことに全ての映像が美しいのだ。日常目線では無い空からの視点が「神の眼」に通底するからなのだろうか。全ての風景が浄化されて美しい。

 映画の終盤に無農薬農業が紹介されることもあるが、この全ての映像の美しさが、人類は必ず自らの知恵で環境破壊を克服するであろうとの、大いなる信頼と希望へと連なっていく。

 アルベール・ラモリスが、ブレず美しい映像の航空撮影技術ヘリヴィジョンを開発し、フランスを美しく空撮した「素晴らしい風船旅行」は1960年作品、我々はその美しさだけに驚嘆し、ベストテン入りまでしてはやし立てた。

 それから半世紀以上を経て、美しい航空撮影という「技術」が当たり前になった今、「神の眼」を思わせる人間賛歌の「思想」に到達させたところに、映像表現の神秘と奥深さを感じた。

 ちなみに「天空からの招待状」日本公開時2014年の私の外国映画ベストテンは次のとおり

 .▲覆叛磴僚王  郊遊[ピクニック]  インターステラー
 ぅ螢▲螢謄のダンス  ィ矯佑離椒が、大人になるまで
 Ε僖薀瀬ぅ后Э澄 ´В隠刑弌 ´┘廛蹈潺好函Ε薀鵐鼻 ´悪魔は誰だ
 とらわれて夏

 改めて見返すと、映画そのものが多国籍・多様化し、それを配慮したテン選出で、21世紀映画はベストテンなるものが空無化してきている感も否めない。


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