mixiユーザー(id:3701419)
2021年03月19日18:00
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2019年映画ランキング劇場鑑賞作品 1位〜5位
さあ、久々に映画評を書こうと思ったら…、２０１９年のランキングをアップしていないことに気がつきました(笑) コロナ禍で書く気力がなくなって、そのまま忘れてたみたいです。どこまで書くかわかりませんが、一応劇場で観た分だけでも書きますね。
とりあえず１位〜５位まで、どうぞ。
★２０１９年劇場鑑賞作品 １位〜５位
１位 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
（１９８４年 米 監督：セルジオ・レオーネ 出演：ロバート・デ・ニーロ ジェームズ・ウッズ エリザベス・マクガヴァン 他）
「午前十時の映画祭」にて鑑賞。もともと長尺な作品ですが、今回はフィルムの修復・復元により、なんと４時間１１分の上映時間となりました。でも、長さを感じさせないのがこの作品なんですよね〜。
ニューヨークに渡ったユダヤ系移民の子どもたちが団結し、やがてギャング団となる彼らの栄光と挫折が描かれています。レオーネ監督は、１９２０年代の少年期、１９３０年代の成年期、１９６０年代の老年期の、３つの時代を交差させながら、恋と野望と友情のクロニクルを完成させました。この作品は、レオーネ監督の遺作なんですね。
私、数あるギャング映画の中ではこの作品が一番好きです。昨年亡くなられたエンニオ・モリコーネの音楽の中でも、『ニューシネマ・パラダイス』と並んでこの作品が好きです。そんな大好きな作品を劇場で観れたなんて！…と、ちょっと興奮してしまいますね(笑)
３つの時代を交錯させて描いてはいるのですが、不思議と混乱はしません。旦那も言ってましたが、同じ場所に同じポーズで立っていても、デ・ニーロの立ち姿だけでいつの年代かがわかるんですよね〜。何気に凄いことだと思います。ただ、ギャング映画にお約束の、登場人物の多さが私にはちょっと混乱してしまうんですが(笑)
付け加えられた部分の画質があまり良くないので、「あ、ここ追加部分ね」ってすぐに分かるのが、かえってご愛嬌でした。何度観ても、壮大な友情と裏切りの渦の中に放り込まれ、悲哀ともいえる激情に震えてしまいます。そんな作品ですね〜。
・旦那のランキング ３位
２位 『アイリッシュマン』
（２０１９年 米 監督：マーティン・スコセッシ 出演：ロバート・デ・ニーロ アル・パチーノ ジョー・ペシ 他）
配給はNetflixですが、限定公開時に劇場で鑑賞。実在の人物たちを描いた骨太なマフィア映画です。
物語は、老人ホームで暮らしているフランク・シーラン（ロバート・デ・ニーロ）が、過去を回想するという形で始まります。マフィアのヒットマン＝殺し屋として生きていたシーランと、そのきっかけとなったマフィア社会の大物、ラッセル・バファリーノ（ジョー・ペシ）、ラッセルから紹介された全米トラック委員会の権力者、ジミー・ホッファ（アル・パチーノ）の３人の暗躍を通じて、アメリカの裏社会をあぶり出していきます。
正直、私にとっては空前の「デ・ニーロ祭り」です(笑) この作品を観る少し前に劇場で『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を観てるわけですから…。しかも、『ワンス〜』にはジョー・ペシも出てましたし。そこにアル・パチーノとくれば、今度は『ゴットファーザーPART�供戮�思い浮かびますよね〜。登場人物が多いとグチグチ言いながらも、私はマフィア＆ギャング映画がけっこう好きだったりするのです…(笑)
『ワンス〜』では、成年だったデ・ニーロが老年期の主人公を演じてました。実に面白い対比で、この作品では逆に、もう７０歳を超えているデ・ニーロたちが、それぞれの成年期を演じているわけですね。確かに若くは見えますが、どうしても若干違和感を覚えます。でも、不思議と観ているうちに惹き込まれて気にならなくなりましたね〜。
物語はとても濃厚で、見応えがありました。デ・ニーロたち３人が貫禄の存在感で、テンポが少し遅いかなと思いつつも、後半の緊迫感はさすがでした。とても長い作品ですが、長さを感じさせない至福の３時間半。満足、満足〜
・旦那のランキング ５位
３位 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン…ハリウッド』
（２０１９年 米・英 監督：クエンティン・タランティーノ 出演：レオナルド・ディカプリオ ブラッド・ピット マーゴット・ロビー 他）
映画オタクであるタンティーノ監督の、映画愛溢れる作品です。監督はきっと、この時代のハリウッドがとても好きだったんだろうなあ。。。
１９６９年、過渡期を迎えたハリウッド。かつてTV西部劇で活躍したリック・ダルトン（レオナルド・ディカプリオ）と、彼の付き人兼専属スタントマンのクリフ・ブース（ブラッド・ピット）は、時代の波に乗り切れず、ドラマの悪役や単発のゲストなどで食いつないでいました。すると、リックの隣の家にロマン・ポランスキー監督とシャロン・テート（マーゴット・ロビー）夫妻が引っ越してきて…。
リックとクリフは架空の人物ですが、ポランスキーとシャロン・テートは実在の人物で、ポランスキーは当時『ローズマリーの赤ちゃん』で一躍有名になった時の人でした。そして、物語は実際に起こった殺人事件とリックたちを絡ませて展開していきます。チャールズ・マンソン率いるヒッピー集団が引き起こした理不尽な事件のことですね…。
タランティーノ監督はCGを使うのが嫌いらしく、見えない部分の細かいセットにもこだわります。また、ラジオを聴くシーンが多くみられますが、当時流行った「ボス・ラジオ」からエア・チェックした音源をそのまま使ってる場合もあるそうです。美術も撮影方法も、当時のハリウッドをそのまま再現したような感じなのでしょうね。ブルース・リーやスティーブ・マックィーンなども登場して、楽しめました。
少し情緒不安定で子どもみたいなレオ様が演じるリックも良かったですが、ブラピが演じるクリフは起こったことをどーんと受け止めて生きていく感じが出てて、ここ最近の彼の演技の中では一番だったかも…。
事件の顛末を知っているので、終盤はドキドキしながら観てしまいました。今回は血の量が少なめですね(笑) 当時のハリウッドの様子が垣間見えて、なかなか面白かったです。
・旦那のランキング １位
４位 『ジョーカー』
（２０１９年 米 監督：トッド・フィリップス 出演：ホアキン・フェニックス ザジー・ビーツ ロバート・デ・ニーロ 他）
アメコミの中においては最も有名なヴィラン（悪役）の一人、ジョーカー。この作品は、『バットマン』に登場するジョーカーの誕生秘話をかつてない視点で描いた物語です。
貧困で孤独ではありましたが、心優しいアーサー（ホアキン・フェニックス）は、ゴッサム・シティで母親の介護をしながらピエロに扮して店の宣伝をする仕事をしていました。彼は人を笑わせ、笑顔にさせることが好きで、コメディアンになるのが夢です。一方、彼は障害を抱えていました。脳の損傷から、自分の意志にかかわらず、唐突に笑いの発作が起きるのです…。
正直、『バットマン』シリーズにそんなに思い入れはありません。一応、一通り作品を観てはいますし、どれも面白かったですが…。ただ、ジョーカーのキャラは凄くインパクトがあるんですよね〜。ジャック・ニコルソンにしても、ヒース・レジャーにしても、それぞれが怪演で印象に残っています。
今回のホアキン・フェニックスは、半端ない迫力で、哀しみが溢れ出すような演技でした。そこに重厚な音楽が重なって、圧倒されましたね〜。映画の出来としては申し分ないくらい素晴らしかったのですが、好きなタイプの作品ではありません。なので、この順位とさせていただきました。
でも、この深みのあるジョーカーを知ってしまうと、バットマンのキャラを軽く感じてしまうんですよねー(笑)それくらいホアキン・フェニックスは凄味がありました。ビックリ！
・旦那のランキング ９位（あらま、思ってたより低いのね）
５位 『田園の守り人たち』
（２０１７年 仏・スイス 監督：グザヴィエ・ボーヴォワ 出演：ナタリー・バイ ローラ・スメット イリス・ブリー 他）
映画のチラシを見ると、ミレーやゴッホが描いた「種をまく人」を想像してしまいます。でも、その絵画で種をまいているのは男性。その昔、種をまくのは男性で、実を刈り取るのは女性というイメージがあったのだそうです。
しかし、この映画で種をまいているのは女性。男性が戦場に赴いたため、種をまく役目は自然と女性になりました。この物語は、第一次世界大戦の最中、フランスのとある田舎の田園で、息子や夫を戦地に送り出し、留守を守る女性たちを描いた作品です。
家長である未亡人オルタンス（ナタリー・バイ）は息子たちを、近くに住む長女ソランジュ（ローラ・スメット）も夫を戦争に送り出しました。田園を守っていくには女たちだけでは人手が足りず、若い娘、フランシーヌ（イリス・ブリー）を新たに雇います。彼女はとても働き者でした。やがて戦地に赴いていた次男ジョルジュが休暇で一時帰宅し…。
とても静かな作品です。戦場の描写は少しだけですが、戦時中だということがひしひしと伝わってきます。愛する者の便りを待ち、帰りを待ちわび、常に訃報という恐怖に怯えながら、彼女たちは種をまき、収穫をし、家を守って暮らしていきます。フランスの美しい風景と、これが遺作となった『シェルブールの雨傘』などのミシェル・ルグランが奏でる音楽が心に沁みわたるんですよね〜。
家長として毅然とした振る舞いを続けてきたオルタンスの心が乱れるシーンが印象的でした。女たちは、それぞれに守るものが違うのですね。そして女は強く、たくましい。フランシーヌの輝くようなラストシーンが清々しかったです。
女性目線の作品なので、男性の評価は低いかもしれませんね。
・旦那のランキング １７位（ほら、低い…笑）
まとめです。
２０１９年劇場鑑賞作品ランキング
１位『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
２位『アイリッシュマン』
３位『ワンス・アポン・ア・タイム・イン…ハリウッド』
４位『ジョーカー』
５位『田園の守り人たち』
５位以外の作品に、デ・ニーロかアル・パチーノが必ず出演していますね。まさにデ・ニーロ＆アル・パチーノ祭りでした…(笑)
・６位〜１０位
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・１１位〜１５位
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・１６位〜２０位
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とりあえず１位〜５位まで、どうぞ。
★２０１９年劇場鑑賞作品 １位〜５位
１位 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
（１９８４年 米 監督：セルジオ・レオーネ 出演：ロバート・デ・ニーロ ジェームズ・ウッズ エリザベス・マクガヴァン 他）
「午前十時の映画祭」にて鑑賞。もともと長尺な作品ですが、今回はフィルムの修復・復元により、なんと４時間１１分の上映時間となりました。でも、長さを感じさせないのがこの作品なんですよね〜。
ニューヨークに渡ったユダヤ系移民の子どもたちが団結し、やがてギャング団となる彼らの栄光と挫折が描かれています。レオーネ監督は、１９２０年代の少年期、１９３０年代の成年期、１９６０年代の老年期の、３つの時代を交差させながら、恋と野望と友情のクロニクルを完成させました。この作品は、レオーネ監督の遺作なんですね。
私、数あるギャング映画の中ではこの作品が一番好きです。昨年亡くなられたエンニオ・モリコーネの音楽の中でも、『ニューシネマ・パラダイス』と並んでこの作品が好きです。そんな大好きな作品を劇場で観れたなんて！…と、ちょっと興奮してしまいますね(笑)
３つの時代を交錯させて描いてはいるのですが、不思議と混乱はしません。旦那も言ってましたが、同じ場所に同じポーズで立っていても、デ・ニーロの立ち姿だけでいつの年代かがわかるんですよね〜。何気に凄いことだと思います。ただ、ギャング映画にお約束の、登場人物の多さが私にはちょっと混乱してしまうんですが(笑)
付け加えられた部分の画質があまり良くないので、「あ、ここ追加部分ね」ってすぐに分かるのが、かえってご愛嬌でした。何度観ても、壮大な友情と裏切りの渦の中に放り込まれ、悲哀ともいえる激情に震えてしまいます。そんな作品ですね〜。
・旦那のランキング ３位
２位 『アイリッシュマン』
（２０１９年 米 監督：マーティン・スコセッシ 出演：ロバート・デ・ニーロ アル・パチーノ ジョー・ペシ 他）
配給はNetflixですが、限定公開時に劇場で鑑賞。実在の人物たちを描いた骨太なマフィア映画です。
物語は、老人ホームで暮らしているフランク・シーラン（ロバート・デ・ニーロ）が、過去を回想するという形で始まります。マフィアのヒットマン＝殺し屋として生きていたシーランと、そのきっかけとなったマフィア社会の大物、ラッセル・バファリーノ（ジョー・ペシ）、ラッセルから紹介された全米トラック委員会の権力者、ジミー・ホッファ（アル・パチーノ）の３人の暗躍を通じて、アメリカの裏社会をあぶり出していきます。
正直、私にとっては空前の「デ・ニーロ祭り」です(笑) この作品を観る少し前に劇場で『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を観てるわけですから…。しかも、『ワンス〜』にはジョー・ペシも出てましたし。そこにアル・パチーノとくれば、今度は『ゴットファーザーPART�供戮�思い浮かびますよね〜。登場人物が多いとグチグチ言いながらも、私はマフィア＆ギャング映画がけっこう好きだったりするのです…(笑)
『ワンス〜』では、成年だったデ・ニーロが老年期の主人公を演じてました。実に面白い対比で、この作品では逆に、もう７０歳を超えているデ・ニーロたちが、それぞれの成年期を演じているわけですね。確かに若くは見えますが、どうしても若干違和感を覚えます。でも、不思議と観ているうちに惹き込まれて気にならなくなりましたね〜。
物語はとても濃厚で、見応えがありました。デ・ニーロたち３人が貫禄の存在感で、テンポが少し遅いかなと思いつつも、後半の緊迫感はさすがでした。とても長い作品ですが、長さを感じさせない至福の３時間半。満足、満足〜
・旦那のランキング ５位
３位 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン…ハリウッド』
（２０１９年 米・英 監督：クエンティン・タランティーノ 出演：レオナルド・ディカプリオ ブラッド・ピット マーゴット・ロビー 他）
映画オタクであるタンティーノ監督の、映画愛溢れる作品です。監督はきっと、この時代のハリウッドがとても好きだったんだろうなあ。。。
１９６９年、過渡期を迎えたハリウッド。かつてTV西部劇で活躍したリック・ダルトン（レオナルド・ディカプリオ）と、彼の付き人兼専属スタントマンのクリフ・ブース（ブラッド・ピット）は、時代の波に乗り切れず、ドラマの悪役や単発のゲストなどで食いつないでいました。すると、リックの隣の家にロマン・ポランスキー監督とシャロン・テート（マーゴット・ロビー）夫妻が引っ越してきて…。
リックとクリフは架空の人物ですが、ポランスキーとシャロン・テートは実在の人物で、ポランスキーは当時『ローズマリーの赤ちゃん』で一躍有名になった時の人でした。そして、物語は実際に起こった殺人事件とリックたちを絡ませて展開していきます。チャールズ・マンソン率いるヒッピー集団が引き起こした理不尽な事件のことですね…。
タランティーノ監督はCGを使うのが嫌いらしく、見えない部分の細かいセットにもこだわります。また、ラジオを聴くシーンが多くみられますが、当時流行った「ボス・ラジオ」からエア・チェックした音源をそのまま使ってる場合もあるそうです。美術も撮影方法も、当時のハリウッドをそのまま再現したような感じなのでしょうね。ブルース・リーやスティーブ・マックィーンなども登場して、楽しめました。
少し情緒不安定で子どもみたいなレオ様が演じるリックも良かったですが、ブラピが演じるクリフは起こったことをどーんと受け止めて生きていく感じが出てて、ここ最近の彼の演技の中では一番だったかも…。
事件の顛末を知っているので、終盤はドキドキしながら観てしまいました。今回は血の量が少なめですね(笑) 当時のハリウッドの様子が垣間見えて、なかなか面白かったです。
・旦那のランキング １位
４位 『ジョーカー』
（２０１９年 米 監督：トッド・フィリップス 出演：ホアキン・フェニックス ザジー・ビーツ ロバート・デ・ニーロ 他）
アメコミの中においては最も有名なヴィラン（悪役）の一人、ジョーカー。この作品は、『バットマン』に登場するジョーカーの誕生秘話をかつてない視点で描いた物語です。
貧困で孤独ではありましたが、心優しいアーサー（ホアキン・フェニックス）は、ゴッサム・シティで母親の介護をしながらピエロに扮して店の宣伝をする仕事をしていました。彼は人を笑わせ、笑顔にさせることが好きで、コメディアンになるのが夢です。一方、彼は障害を抱えていました。脳の損傷から、自分の意志にかかわらず、唐突に笑いの発作が起きるのです…。
正直、『バットマン』シリーズにそんなに思い入れはありません。一応、一通り作品を観てはいますし、どれも面白かったですが…。ただ、ジョーカーのキャラは凄くインパクトがあるんですよね〜。ジャック・ニコルソンにしても、ヒース・レジャーにしても、それぞれが怪演で印象に残っています。
今回のホアキン・フェニックスは、半端ない迫力で、哀しみが溢れ出すような演技でした。そこに重厚な音楽が重なって、圧倒されましたね〜。映画の出来としては申し分ないくらい素晴らしかったのですが、好きなタイプの作品ではありません。なので、この順位とさせていただきました。
でも、この深みのあるジョーカーを知ってしまうと、バットマンのキャラを軽く感じてしまうんですよねー(笑)それくらいホアキン・フェニックスは凄味がありました。ビックリ！
・旦那のランキング ９位（あらま、思ってたより低いのね）
５位 『田園の守り人たち』
（２０１７年 仏・スイス 監督：グザヴィエ・ボーヴォワ 出演：ナタリー・バイ ローラ・スメット イリス・ブリー 他）
映画のチラシを見ると、ミレーやゴッホが描いた「種をまく人」を想像してしまいます。でも、その絵画で種をまいているのは男性。その昔、種をまくのは男性で、実を刈り取るのは女性というイメージがあったのだそうです。
しかし、この映画で種をまいているのは女性。男性が戦場に赴いたため、種をまく役目は自然と女性になりました。この物語は、第一次世界大戦の最中、フランスのとある田舎の田園で、息子や夫を戦地に送り出し、留守を守る女性たちを描いた作品です。
家長である未亡人オルタンス（ナタリー・バイ）は息子たちを、近くに住む長女ソランジュ（ローラ・スメット）も夫を戦争に送り出しました。田園を守っていくには女たちだけでは人手が足りず、若い娘、フランシーヌ（イリス・ブリー）を新たに雇います。彼女はとても働き者でした。やがて戦地に赴いていた次男ジョルジュが休暇で一時帰宅し…。
とても静かな作品です。戦場の描写は少しだけですが、戦時中だということがひしひしと伝わってきます。愛する者の便りを待ち、帰りを待ちわび、常に訃報という恐怖に怯えながら、彼女たちは種をまき、収穫をし、家を守って暮らしていきます。フランスの美しい風景と、これが遺作となった『シェルブールの雨傘』などのミシェル・ルグランが奏でる音楽が心に沁みわたるんですよね〜。
家長として毅然とした振る舞いを続けてきたオルタンスの心が乱れるシーンが印象的でした。女たちは、それぞれに守るものが違うのですね。そして女は強く、たくましい。フランシーヌの輝くようなラストシーンが清々しかったです。
女性目線の作品なので、男性の評価は低いかもしれませんね。
・旦那のランキング １７位（ほら、低い…笑）
まとめです。
２０１９年劇場鑑賞作品ランキング
１位『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
２位『アイリッシュマン』
３位『ワンス・アポン・ア・タイム・イン…ハリウッド』
４位『ジョーカー』
５位『田園の守り人たち』
５位以外の作品に、デ・ニーロかアル・パチーノが必ず出演していますね。まさにデ・ニーロ＆アル・パチーノ祭りでした…(笑)
・６位〜１０位
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・１１位〜１５位
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