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2020年10月05日17:59

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【ネタバレ】『ツイン・ピークス』シーズン２ラストシーン　赤い部屋とクーパー捜査官

長文ついでに、シーズン２のラストシーンについて触れておきます。…が、クーパー捜査官が赤い部屋に入ってからは、正直、さっぱり理解できておりません（笑）かなり想像と妄想が入ってますが、お許しを…。

ウィンダム・アール（ケネス・ウェルシュ）がアニー（ヘザー・グラハム）をさらって赤い部屋に入ります。クーパー捜査官も二人を追いかけて赤い部屋に入っていきます。

アニーを助け出したいクーパー捜査官。ブラック・ロッジを支配したいアールはクーパー捜査官を苦しめ、魂を奪いたい。ところが、ボブは次の宿主として、クーパー捜査官の身体が欲しい…。

…という基本背景があるわけですね。

かつて、シーズン２でホーク（マイケル・ホース）はクーパー捜査官からブラック・ロッジについて尋ねられて答えました。

「ホワイト・ロッジは人と自然を支配する霊の住処で、ブラック・ロッジはその影である。霊は、ブラック・ロッジを通らないと悟りに達することはできない。（ホワイト・ロッジに達することはできない？）つまり、自分の影に会うということ。我々はそれを“戸口に住むもの”と呼ぶ。半端な気持ちでブラック・ロッジに入る（自分の影と対峙する？）と魂が破滅する」正確には違うかもですが、こんな感じだったかと。

クーパー捜査官が赤い部屋に入ると、小人が現れて「ここには何人かの友だちがいる」と言い、おじいちゃんウエイターや、巨人、ローラ、マデリーン等々、様々な人々が登場します。小人が「ドッペルゲンガー」と言ってますね。彼らの目は青や白。恐らく、彼らは“戸口に住むもの”で、いろいろな人に姿を変えて現れるのでしょう。

やがて、アニーとキャロラインが交互に現れ、アールが「お前の魂を差し出せば、アニーを助けよう」と言います。クーパー捜査官は、「そうしよう」と答えますが、それでも彼はまだ恐怖を感じていないようです。

ボブは、そんなクーパー捜査官の目の前で、あっさりとアールの魂を奪ってしまいます。お前は行け、と…。すると、クーパー捜査官の前に、白い目のクーパー捜査官が登場。クーパー捜査官は、白い目のクーパー捜査官に追いかけられます。

手ごわいと思っていたアールが目の前でボブに屈してしまった姿を見て、クーパー捜査官の弱い部分が現れたのでしょうか。恐怖を覚えたのかもしれません。ついに、自分の影と対峙することになったようです。

クーパー捜査官を宿主にしたかったボブは、彼に恐怖や苦しみを与える必要がありました。クーパーの難敵、ウィンダム・アールを利用して、ボブはクーパー捜査官の心の隙間を見つけたといえます。そして、ボブはクーパー捜査官の身体と魂を乗っ取ることに成功するわけです。FIRE WALK WITH ME…

では、クーパー捜査官の魂は破滅したのでしょうか。いいえ、白い目のクーパー捜査官に捕まった瞬間、本来のクーパー捜査官は赤い部屋に閉じ込められてしまった、ということですね。代わりに、ボブに魂を乗っ取られた悪クーパーが、地上に君臨するようになり、あのラストシーンへとつながっていくのでした…。（たぶん…笑）

アールにさらわれてブラック・ロッジに連れてこられたアニー。彼女はこの時、生きているローラにメッセージを伝えに行きます。「私はアニー。デイル（クーパー捜査官）やローラと一緒にいるの。良いデイルはロッジにいて出られない。日記にそう書いて」←劇場版

このアニーのメッセージは、けっこう重要です。時間軸がぶっ飛んでますが…（笑）そして、このことからアニーの魂がブラック・ロッジに取り込まれてしまったわけではないことがわかります。ただ、ラストシーンを観る限りでは、地上に戻った彼女がその後どうなったのかは不明ですね。

リアルタイムで観ていた時は、なんてシュールな終わり方だろうって笑ってしまいましたが、まさか本当にその後の話の続きが観られるなんて思ってもみませんでした。当時はほとんど理解していなかった私ですが、さすがに人生経験を積んできたせいか（？）、昔よりは少しだけ物語についていけるようになった気がします…ハイ。

次回は、ようやくシーズン３「The Return」について書きますね。

ツイン・ピークス完全なる謎 Blu-ray BOX 予告編（劇場版の未公開部分の映像が少し含まれています）↓