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2020年09月11日23:13

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【ネタバレ】『ツイン・ピークス』シーズン１・シーズン２

（ここからは、ネタバレしております。また、私の勝手な解釈を元に書きますので、制作者の意図とはかなりかけ離れている可能性がありますが、ご了承くださいませ。。。）

『ツイン・ピークス』には、町の人々が暮らしている普通の現実世界とは別に、異空間が存在します。その場所として「赤い部屋」が登場するわけですね。これがまあ、よくわからん世界なのですわ…（笑）

この作品のシーズン３「The Return」は、シーズン２が終了してから約２５年後に作られることになります。私は最初にこのドラマを観たときに、シーズン２の最終章で、赤い部屋にいるローラがクーパー捜査官に「２５年後に会いましょう」と囁いているシーンがあったことを覚えていました。なので、てっきりそのセリフを受けての「The Return」だと…。（確かにそれも間違いではないようなのですが）

ところが、今回再び観てみると、シーズン１の早い段階で「２５年後」に二人は再会しているということに気づきました。

シーズン１の第３章（パイロット版を第１章とします）、クーパー捜査官の夢の中で、赤い部屋にいるローラと、２５年後の年を取ったクーパー捜査官が会っているのです。頭、ぐっちゃになりますよねー（笑）つまり、赤い部屋には時間の概念が存在しないということがいえると思います。

ローラの殺人事件には、この「赤い部屋」が大きく絡んでおり、その存在が混乱を招き、また物語の鍵を解くヒントとなっているんですよね。

『ツイン・ピークス』は、「ブラック・ロッジ」を探る物語でもあります。「ブラック・ロッジ」とは、邪悪なものを司る精霊?の宿る場所…のようなものだと私は解釈しています。「ホワイト・ロッジ」とはその逆で、善を司る精霊?の宿る場所なのかなあと…。

「赤い部屋」とはそのどちらにも通じる場所。物語の中では赤い部屋そのものを「ブラック・ロッジ」と呼んだり、ブラック・ロッジの「待合室」と呼んだり、いろいろでした。ホワイト・ロッジの住人だと思われる人物も「赤い部屋」にいるので、たぶん中間地点みたいなものなのでしょうね。

そして、そのブラック・ロッジへの入口がツイン・ピークスの森の中にあり、ごく限られた人物がその異空間の影響を受けているのではないかと。恐らく、ローラも…。

ローラ殺しの真犯人が分かってからも物語は続いていきますが、その後のエピソードがそれまでに比べて若干ですが面白味に欠けていたような…。この頃から視聴率は落ちていったみたいです。

この作品は登場人物が多く、エピソードも多岐にわたります。そこも魅力の一つではありますね。箸休め的なキャラクターたちも多いですが、ネイディーンのエピソードや保安官事務所のルーシーとアンディの関係も微笑ましくて好きです。劇中のTVドラマ「愛の招待状」の存在は意味不明ですが…（笑）

また、俳優さんは知らない人たちが多いのですが、大御所としては製材所のキャサリン・マーテル役のハイパー・ローリーでしょうか。ブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』で、キャリーの母親役を演じていました。あと、まだ『X-ファイル』に出演前だった、デイヴィッド・ドゥカヴニーもインパクトのある役でゲスト出演してました。

さて、そろそろラストシーンについて書きたいところではありますが、そこに言及しようと思うと、私的には事あるごとに出てくる「fire walk with me」という言葉を掘り下げる必要がありまして…。長くなりましたので今回はここまでとさせてくださいませ。

ラストシーンにつきましては、劇場版『ツイン・ピークス　ローラ・パーマー最期の７日間』の感想の時に書きますね。

それにしても、我ながら、わけの分からん文章だぁ～（苦笑）