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2015年01月30日17:43

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『クレイマー、クレイマー』

映画『クレイマー、クレイマー』を観た。

(1979年 米 監督:ロバート・ベントン
出演:ダスティン・ホフマン メリル・ストリープ ジャスティン・ヘンリー ジョージ・コー ジェーン・アレクサンダー ハワード・ダフ ジョベス・ウィリアムズ)

まだ1度も観たことがなかったので、今さらながらのBSプレミアム録画鑑賞。

【8年目にして妻ジョアンナ(メリル・ストリープ)の自立心から破局を迎えた結婚生活。残された夫テッド・クレイマー(ダスティン・ホフマン)は幼い息子ビリー(シャスティン・ヘンリー)の面倒を見るのだが…。(allcinema ONLINE)より】

これを観ると、フレンチトーストを作りたくなる人が続出するのだとか。うっそーと思ってたら、なんとうちの旦那もそうだったらしい(笑) マジで実際に作ったそうだ。

監督はロバート・ベントンか…。よくよく考えてみると、何作か観てるんだけど、なぜかこれはまだ観たことがなかった。『プレイス・イン・ザ・ハート』『ノーバディーズ・フール』『白いカラス』観た作品は、どれも面白かったのよね〜。そういえば、脚本も書いてたっけ。有名なのは『スーパーマン』と『俺たちに明日はない』かな〜。

フォト


仕事一辺倒で、家庭を顧みないテッド。家のことは妻のジョアンナにまかせっきり。いつものように午前様で帰宅してみると…、妻は荷物をまとめて出て行った。それなのに、きっとすぐ帰ってくると気にしないテッド。ところが、翌日になっても妻は戻ってこなかった。

テッドに好感が持てるのは、ジョアンナがいなくなったと自覚すると、すぐにビリーの面倒をみはじめたこと。仕事も大事だけど、ビリーも大事。この男、ちゃんと父親の自覚があったのね。人任せにせず、自分でしっかり面倒をみようとするところがえらいな〜。

フレンチトーストを父と息子で作る。何気ないシーンだけど、親子の距離を確認するのにはとてもよく分かるシーンだ。普段料理をしないから、テッドにはどこに何があるかわからない。ビリーに教えてもらいながら、なんとか作ろうとするのだけれど…。なんだか料理もコミュニケーションもうまくいってないみたい。

ストーリー的には、今観るとよくあるパターンなんだけど、父と息子の距離が縮まってくるにつれ、どんどん感情移入されちゃうのよね〜。また、ビリー役のジャスティン・ヘンリーが上手いのよ。健気だし、かわいいし…。ちょっと『チャンプ』のリッキー坊やを思い出したわ。なんと、ジャスティン・ヘンリーはこの作品でオスカーにノミネートされたのだとか。

それにしても、ダスティン・ホフマンもメリル・ストリープもさすがの演技。男目線の話だし、メリル・ストリープはそんなに出ずっぱりではなかったものの、目を真っ赤にはらしながらの演技は印象に残った。

子はかすがいというけれど、子どもを残して出ていってしまった妻も、家庭をほったらかしにしていた夫も、どちらも身勝手。そんな大人のわががまにふりまわされる子どもは、たまったものではない。でも、ビリーが両親から愛されていたのは事実で、それが救いかな。

ラスト近くに、またフレンチトーストを父と息子で作るシーンがある。見事な手際とコンビネーションにうるうるきちゃうのよね〜。

で、あのラスト・シーンか…。賛否両論あるらしいけど、ちょっとあっさりしすぎて、私には物足りなく感じちゃったのが残念。でも、いい映画だな〜とは思う。

まあ、これを観てフレンチトーストが食べたくなるっていうのは、わかる気がするけれど、実際に作るまでには至らないかな(笑)



『ノーバディーズ・フール』
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『白いカラス』
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『チャンプ』
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