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2012年01月30日11:54

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『チャイナタウン』

映画『チャイナタウン』を観た。

(1974年 米 監督:ロマン・ポランスキー
出演:ジャック・ニコルソン フェイ・ダナウェイ ジョン・ヒューストン バート・ヤング 
ペリー・ロペス ジョン・ヒラーマン ダレル・ツワリング ダイアン・ラッド)

観たかどうだかわからなくなったので、とりあえず観賞。
旦那は絶対に私と一緒に観たというんだけど、…覚えがないのよねぇ。。。

【1937年のロサンゼルス。私立探偵ジェイク(ジャック・ニコルソン)はモーレイ夫人から
ダム建設技師である夫の浮気調査を依頼される。だが、盗み取りした写真がなぜか新聞に
掲載され、それを見たもうひとりのモーレイ夫人(フェイ・ダナウェイ)が現れる。実は彼女こそ
本物で、名をイヴリンという。ジェイクはこれがダム建設をめぐる疑惑と関係ありと睨んで調査を
開始するが、モーレイは溺死体で発見され、ジェイクもまた謎の男たちに暴行を受ける。
探偵と依頼人という関係を越えはじめたイヴリンとジェイクだったが、なおも謎は深まるばかり
だった…。(allcinema ONLINEより) 】

あー、こりゃ観てないわ。ってか、観たかもしれないけど爆睡してたのかも。
この内容なら、印象に残ってるはずだもん。

うーん、絵に描いたようなハードボイルドな渋い作品だわねー。
原作は小説かと思ったら、ロバート・タウンのオリジナル脚本(オスカー受賞)だった。
ちなみに、続編で『黄昏のチャイナタウン』という作品があるそうだ。

基本、ポランスキー監督の作品は好きなものが多い。
独特の雰囲気と、恐怖が混在する初期の作品も良いが、近年の作品にはより画の美しさが
増してきてるような気がする。

この『チャイナタウン』は1930年代に実際に起こった事件の取材を元に作られたそうだ。
ロサンゼルスといえど、当時はけっこう田舎だったのねー。
ダム建設に絡む事件ということで、こういうことって今でも起こりそうな感じがする。

ジャック・ニコルソン演じるジェイク・ギテスという探偵も魅力的だが、フェイ・ダナウェイの
妖艶な存在感が光る。フェイ・ダナウェイといえば、やっぱり『俺たちに明日はない』が
思い浮かぶが、どの作品でもどっしりとした存在感を出している。この『チャイナタウン』でも、
事件のカギを握る被害者の妻を印象的に演じていた。

やはり、ポランスキーの作品は構図の美しさに目を見張る。
30年代後半の雰囲気を醸し出す、カメラの色合いも抜群だ。
加えて、渋くて重いストーリー。イヴリンの秘密にビックリ仰天だ(笑)

ずっとタイトルの意図することが分からなかったのだけど、ラストシーンでようやく分かった。
ジャック・ニコルソンのつぶやいたそのセリフに酔わずにはいられない、みたいな…。

スッキリする作品ではないので万人受けはしないと思うが、なかなかの出来だと思う。
ハードボイルドなフィルム・ノワールを堪能したい方は、是非!



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