駅弁大会最後の休日。
いちばん穏やかな気候だったのではないだろうか。
屋上でもさほど寒さは感じない。
BBQ用のエリアを解放してくれたのは大きい。
会場内の休憩所では賄いきれるはずもなく、駅弁を買っても食べるところに困る、という状況が続いていた。
寒いのを我慢さえすれば落ち着いて食べられるというのは有難い。天気さえ良くて風さえなければそんなに寒くないしね。
京王の英断(?)に感謝したい。
さて、当然ながら休日の会場は混んでいる。
昼用を調達し、屋上へ。
「焼き釜めし」、長野県
昨日に引き続き、たぬ〜が選んだのは駒乃屋の釜めし。
今日はおこげをたくさん作った焼き釜めし。
具材は鶏肉、枝豆、シイタケ、ゴボウ、などなど。おこげの量はかなり多い。これも美味いね。
「常陸牛厚切りカルビ焼肉弁当」、茨城県
常陸牛のカルビを特製ダレで焼いたものがど〜んと乗っている。結構なインパクトだ。
しかもその下にはそぼろが敷き詰めてある。なかなか芸が細かい。
作って間もないのでほんのり温かい。肉質は柔らかく、確かに美味しい。ちょっと筋っぽくて噛むのに難儀するところはあるが、まあいいだろう。脂の旨みで食べさせる肉なだけに、時間が経ったらどうなのだろう、と気にならなくもない。脂身の食感が悪くならないかなあ、とちょっと心配。きっとそのあたりは考慮されているのだろう。
「のどぐろ天麩羅と海老づくし弁当」、新潟県
リピートです。
甘海老煮、海老そぼろ、海老しんじょといった海老づくしが主役。そうか、のどぐろは脇役なのか!
二度目でもやはり美味い。そぼろなんてエビを粗みじんにしただけといったふうで、エビの旨みが存分に味わえる。それに海老しんじょの仕事ぶりがいいね。
できたてだとのどぐろの天麩羅がサクサク。これは実演ならではの醍醐味だなあ。
会場に戻り、ミックスジュースを飲み、清泉寮のソフトクリームを食す。
ここで一度離脱。。。
再び会場を訪れ、菅原ぶどう園のぶどうジュースで喉を潤し、夕飯用を調達。
で、ここからは夕飯。
「うに貝焼きあわび弁当」、福島県
海鮮対決から。
いくら、カニ、錦糸卵の三色ごはんに、蒸し焼きにしたウニの貝焼きとアワビを乗せた豪華版。
アワビは小さい。そんなのは見て知っていたのだから問題なし。
いちばんの問題はボリューム感に欠けるということか。
ウニの貝焼きは思いのほか量があるが、美味いかというと、正直なところ「これでなければいけない」というほどのものではない。火を入れるとボソボソしてしまうというウニの欠点が露わになってしまったような気がしないでもない。
ただ、見た目は華やかだし、イクラやカニはなかなか良い。アワビ(?)も小さいながらアワビの食感がして楽しい。
「北海手綱」、北海道
これは「海の輝き」の調整元がほかに用意してきたもの。
いわゆるカニご飯である。ここの弁当はいずれもグレードが高く、信頼度が高い。
カニにはタケノコの細切りが混ぜ込んであり、食感の変化が楽しい。少量だが鮭のフレークも美味い。ご飯は酢飯とのことだが、酢はきつくなく、素材の美味さを引き立てるのみ。「海の輝き」や「いくら華吹雪」に比べると地味ではあるが、侮れない弁当である。色味も綺麗だ。ホワイトアスパラのピクルスも箸休めとして効果的と言える。
ここの弁当にはたいてい洒落た名前が付けられている。そうしたこだわりはとても良いと思う。素っ気のない説明的な名前が多い中で異彩を放っている。
「佐賀牛ロースステーキ三昧弁当」、佐賀県
ここ数年駅弁大会の常連となっている。
何度か食べてここの弁当が美味いのはわかっている。わかっているが、高価なのだ。1,998円という値段をどう捉えるか。この金額が最大のハードルと言えよう。そこをクリアすれば美味しい世界が待っている。
ロースステーキ、ローストビーフ、バラ肉の煮込みがご飯の上に乗っている。出来立てはきれいな赤なのだが、時間が経つと色が悪くなるなあ。これは仕方がない。
ステーキとローストビーフの味付けは塩と胡椒である。それがいちばん美味いのだ、という自信が感じられる。ご飯のおかずとするならレモンと塩がベースのソースを付ければ良い。肉は柔らかく、それでいて肉を食べている満足度もある。
肉系弁当としては究極に近いものなのかもしれない。
何度も言うが、1,998円という値段をどう考えるか、ということだろう。高いが、その価値はある、と思う。
というわけで、今日の駅弁。。。
北海道、函館本線/小樽、北海手綱、\1,100
福島県、常磐線/いわき、うに貝焼きあわび弁当、\1,580
茨城県、常磐線/水戸、常陸牛厚切りカルビ焼肉弁当、\1,600
新潟県、信越本線/新津、のどぐろ天麩羅と海老づくし弁当、\1,380
長野県、─/─、焼き釜めし、\972
佐賀県、佐世保線/武雄温泉、佐賀牛ロースステーキ三昧弁当、\1,998
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