東大入学式でのスピーチが話題になっている。
内容を見たところ素晴らしいスピーチだと思う。冒頭でキチンと聞き手の興味を引き最後は新入生に対する訓示で終わると言う少々時間的に長いかなとは思うがさすがは東大名誉教授と思わせられた。
ところがこれが「入学式と言う晴れの舞台にそぐわない」と批判されているらしい。
朝のTVでは「街角の声」として批判的な意見がピックアップされ、いかにも非常識な内容であったかのように報じられていたのだがちょっと待て。
己の物差しを全てに当てはめて批判するな。
積み上げて研鑽して勝ち抜いてきた東大新入生に向けてであればこそこの内容なのであろう。
今時東大入学が人生の勝利者としてのゴールだと思っている新入生が多いとは思えない。
実際新入生へのインタビューでは「これで好きな分野の勉強を深められる」と言う声が多かった。
極論では有るが彼らとその辺のおじさんおばさんとでは物差しのつくりがまったく違うであろう。
いい加減「世間一般の声」をアピールする事で視聴者の同意を得ようとする作り方はやめたほうがいいと思う。
こんなことだから「今のTVがリードできるのは馬鹿と爺と婆だけ」などといわれるのだと思う。
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