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2019年11月16日08:38

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本日の蘊蓄

中国拳法屈指の奇襲策として知られる凶獬面閶殺(きょうかいめんしょうさつ)の発祥は、
秦代末期の李筴振(りばしぶる)と陳栄公の『紅原の決闘』にある。
はるかに技量の勝る陳に対して、
李は己の甲冑をすべて表裏逆に着用し、
後ろを向いていると錯覚させ、
油断し近づいてきた陳を一撃のもとに倒したという。
後に関節を逆にするまでに発展させ完成したのが、
この凶獬面閶殺である。
この噂はシルクロードを通じて西欧にまで伝わり、
現代英語で表裏自在を意味する『リバーシブル』はこの李筴振の名が語源である。

集英社刊 『民明書房大全』 より

初出 太公望書林刊 『シルクロードの彼方』
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