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2020年06月11日12:52

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再開していくよ

二か月さぼったのだ!

一部、ごく少人数・非公共スペースでのTRPGリアルセッションを自己判断ながら再開してみています。

日曜日にBoA3、私GM。DDLCをな、やっておきたくてなの巻。

ドキドキ文芸部です。
PC人数が多い方がいいのか少ない方かいいのか迷った結果、ごく少ない環境でやることにしました。

人気のあるコンテンツではありますが、
ネタバレの意味が非常に強い作品でもあるので、
以下はネタバレ注意です。












というわけで、DDLCですので、
念のいったギャルゲーと、ギャルゲーの皮を脱いだときのショッキング展開、
その上でもう一回恋物語に戻ってくる振れ幅、
という流れを描写軸としつつ、



いかにDDLCのテーマである「メタ展開」を、TRPGに持ち込むかというところにミソがきます。


ギャルゲーのキャラでありながら、ギャルゲーの世界の「ゾンビさ加減」、自動的に主人公に「恋をしていく」ロボットであるクラスメートと、それを成立させるためだけの世界、加えてまず自分が攻略対象じゃないことに絶望し(彼女が“ゾンビ”でない理由にもなりそうなんですが)、
「外」から自分を見つけてくれた者に、恋としか自分で解釈できない焦がれを自ずから感じ、「物語」そのものとたった一人で対決を始めるヒロインというワードを、

ブレカナ世界でいう「キャラの魂の有無」という価値観に落とし込める、というところを推したかった(そうでなければモノトーンミュージアムか、媒体的にはN◎VAがいいでしょうか)。


で、このときまた悩むのが、



DDLCの根幹である、「プレイヤーがターゲットである」という点です。


これを、しっかりTRPGでやってくれたGMもかつていました。
試み事態は面白いことです。



ただ、今回はそこは見送りました。
「PCが読んだ恋愛小説の中の…」という形にしています。ターゲットはあくまで「PC」。PLにはしません。


PCターゲットにすると、
「創作のキャラ」と、「自我のある生物」の境界がより曖昧になってしまう(PCがまさに“自我のある創作キャラ”に近いものになってしまう)ので、
モニカの言いたいことが曖昧になりかねない(ただでさえ、「自分が半分創作キャラ」であるVtuberの実況者を中心に、“この世界がただのゲームであることの絶望”の理論証明が伝わっていない例たくさんありますから)のですが、

ちょっとやりたいギミックもあったので、
そのあたりは描写を頑張りつつPLを信じる形で。


なにしろ、
今回「DDLCのレコードシート」をでっちあげ、
PLに渡しましたもので、
これで完全にプレイヤーをターゲットにすると、
「BoAではない」ことがゲームとして確定しちゃうんですね。それはDDLCだよっていう。


あくまで、BoAやるっつって人集めてんだから、
「BoAのなかのDDLC」にする必要がある。

で、
もういいぞ、ネタ晴らしだぞ、ってとこでDDLCのレコードシートは破棄して、
シナリオ中に改めてBoAのレコードシートをわたし、「BoAの経験点」についての記録を記入してもらう。


「さあ、“DDLCの主人公”じゃなくて、その外にいる“あなた”である“BoAのPC”はどうする?」

と持っていく。

もちろん、「DDLCのレコードシートを」いじくる、という行為が
DDLCもとネタの「モニカとPCが行うファイル操作行為」になるわけです。


DDLCのレコードシートはBoAのレコードシートじゃないので、
書き換えてもいいし、
因縁のところにかいてあるヒロインたちを消すことだってできる。BoA的には別になにしてもいい。


そんな感じで、あの「周回感」を演出しつつ。
システム面の紹介で色々煙に巻いてから、
展開のメモにうつっていきます。




展開分岐型の恋愛小説に「はまった」人々が、目を覚まさなくなる。
うち一人はPC。


主人公の名前を自分で決められるその本は、
行動を選択してページジャンプするデザインになっており(つまりゲームブック)、
気に入った三人のヒロインとのエンディングを迎えることができるのだが、



その中で案内役をあてがわれている非攻略ヒロインであるキャラクターが「魂」を持ってしまい(原因は以前やった東方鬼形獣・シンフォギアシナリオに求めます)、
自分のすむ世界が「自動的な文字の固まりに過ぎない」ことに気付き、人間関係どころか世界そのものの無味さに圧倒的な孤独を得て、正気度を失っていくのだけど、

そんな中、「読み手」がこの世界にアクセスした際、
魂に溢れた「外」があることを感じとり、救いがあることを知り、

しかし、
この無味で自動的な世界と人物たちが、
その「主人公」を誑かし、自分のものにしようと動き始め、
自分には与えられないエンディングを、「主人公」と共有し物語を終わらせようとしてくるので、


「世界」、「物語」に気づかれないように、
「自動的なヒロイン」と「愛する主人公」が結ばれるエンディングが来ないよう、
物語を書き換え始めたのだが、


ヒロインたちが自動的かどうかなど、「主人公」たちにはわからないので、
それを愛することができるように作られた物語が崩れていく様は、
「主人公」たちには凄惨な悲劇にしか見えなかった
というような。




これ、
モニカに魂が宿ったこと事態が異常ですし、
じゃあ、
モニカがモニカ空間に主人公を隔離する事は問題ですが、
主人公が「普通にヒロイン攻略する」行為に手を染めている間の「読みふけっている」状態と、
その間「モニカに与えられている苦しみ」は、

「誰が」起こしているのか、


というのは
実はブレカナ的には外せません。


モニカがやっているクラッキング行為が、「結果として」悲劇を起こしているような物語も悪くはないですが……

モニカを何とかするだけでも外には出られますが、
彼女が感じている悲劇自体、すでに異常なので、

本当は、ココに仕組みがひとつあります。


のだけど、
その辺を濃くやる時間が取れなかった…!

ケツカッチンの配信者が終了時間気にしながらモニカ空間突破するみたいな詰まり具合に最後なっちゃったので、
「物語がすでに悪い」という構造をあまり描写出来ないまま「本」と対決、モニカに∵再生∵みたいなことをフワッとやってはもらえたんですが、

たぶんPCとモニカのわだかまりみたいな所は解決しきってないので、


「恋した“外”」に出ちゃった(入ってくる情報量的に精神が絶対ヤバイ)モニカのその後と、
じゃあ、「いち物語にすぎなかった」DDLCが、「主人公」にいい顔をしつつ、一人の女の子に絶望を与え、結果として人の魂をとらえて離さない悪意をもったものになっちゃったのはなぜなのか、

みたいな続きがどっかでできればいいなと思うところです。






以下、書類的にやったギミック。


・主人公役のPCと、途中から本を読み始めたPCに、DDLCのレコードシート配布

・キャラが死ぬたび、因縁欄のそのキャラに斜線を引き、新しいレコードシートを配りつつ、例の音楽を流しなおす(ドキドキ!)。

・詩の交換会、重要な選択肢などは、「BoAではない」ので、自由な行動宣言はなく、
選択肢のかかれた紙を渡し、選択させて回収する
(実は、モニカの行うクラッキングと同じことがPCにもできるので、それを書き足したりすることはある程度できるが、物語のバグはモニカが行うのと同じように増える)

もうこれだけで扱う紙がゲボ多くなることがわかりますね!


でもPL毎に詩作成ゲーム(用意されたワードを選んでいってもらい、各ヒロインの好感度を稼ぐ)の傾向が違うの面白かった。
一人ははっきりバランス型、もう一人はデバッグするかのようにユリっぺストライクな詩になっていくの。

で、
ヒロインたちがその選んだワードに合わせた感想をでっちあげていき、PCにもヒロインたちの詩の感想を言ってもらう、
というのを繰り返して、
ちゃんと作業を通して「物語の一員」になってもらってからの
サヨリのあのアレをやったので、
「印象深いシナリオだった……」という含みのあるご感想をいただきました。
ラストの厚みに限界があると、やっぱりあのアレのシーンの印象が一番になっちゃうよね……


ちなみにユリっぺのあのシーンは
なんか巻き込まれたNPCが担当する羽目になり(TRPGでやった特異性がここに来ます。”一人でゲームやってる”わけでないので、“没入性”が分散するタイミングが元ネタに比べると絶対に早いので、それを織り込みずみのプレイ間に必ずなるんです)、
当該NPCがマスターシーンでほかのみんなに「これハイにすべきなの、イイエにすべきなの!?」って、
実況者が視聴者にコメントで助けを求めるみたいな構図になっててこれはこれで。


しかし、最後の厚みはやっぱり心残りが強い。
続きを足したい。
なんかして足そう。
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