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2020年02月27日13:54

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もう完全に本格的ですが、この何年か

花粉が扁桃腺にも来るんですよね。かゆくなるの。
ちょっと寝不足になるとそこに口内炎出来たりするの。


でも、世の中まだあまりマスクないのよね……!
花粉の話題ニュースで全然やらないね……!言ってる場合じゃないもんね!

そんな中、耐花粉薬を決めながら
土曜日はモノトーンミュージアム、悪太郎氏GM。御標が「ほしい」人もいるんだろうねえの巻。
日曜日はBoA3、私GM。PC「俺の心臓なら見てもいいから」NPC「えっ///(トゥンク)」の巻。


今回のモノトーンは王道「竜を殺す話」。
当然、それによって起きる「めでたし」が失われているのがモノトーンですので
「竜を殺す流れはめでたくないのに、誰かが無理やりめでたくしようとしている」形状が考えられます。

伽藍や異形の個人的なモチベーションのゆがみに物語を集約させることも楽しいモノトーンではありますが、
(PLたちもよく知る)「物語」がゆがんでいる、
ということにピントを合わせるということができるのがモノトーン。


読み物としてもそうですが、ゲームとして挑むに当たって、「どこが歪んでいるのか」から謎解き思考を始めていく感覚というのは結構珍しい感じがありますし、
今回は思い返すとそのエッセンスが強かった気がします。


「完全無欠の真の一撃を持って竜を倒せば、貧者は富み、病めるものは立ち〜」というような御標が下った地域で、
しかし竜が倒されないまま百年たち、国は滅び、地域に住む人々みんな病でもう立つのもやっとみたいな有様になっている、
というような状態の舞台でスタート。



邪悪とされる怪物が倒されて物語が解決する、ということについては、
やっぱりモノトーンの世界においてされる議論としては大変ポピュラーだと思うのですが(”御標”を守ると全員が幸せになる世界なので、”倒される側”の幸せはどうなるの?みたいな)、


そこは、まあ逆に言えば前提的な答えはいくらでも出せるもの、
「倒されることで幸せになる其等」というPCを手持ちでもってるもので、

私などは、
そうしたキャラでもって、御標に従って「倒す仕事」と同じくらい「倒される仕事」をさぼっている同僚がいるのではないかと聞きに行ってみることにします。



あるいは、その手の御標は「倒すしかない異形」を”悪役”として設定してあるので、神様もそういう御標を出すしかない場合を考える人もいるかもしれません。

なんにせよ、倒さないと人々は救われないですし、と命をかけて剣腕を鍛え上げた肺病の男の志と触れる、

魔狩人PCも出動します。





さて、誰も病に建てないのなら、それだけで御標は実行不能になるわけで、ある程度の対症治療をしないと地域の人などゼロ人になるわけですが、かといって竜退治以外の方法で下手に治療をすれば患者を異形化させかねません。
というわけで、症状をわずかに抑える程度の治療を
するということが必要になるわけですが、
これをやっている謎の鳥マスク医者に助けられるPCと、

最後に、おそらく倒されるべき、「りゅう」の子供と出会ってしまい、退治の是非を他のものに問うことになるPC。


という構成で、
歪んだ御標に挑んでいきます。


このとき、例えば「何か悲劇があって、そのせいで誰かが歪んでしまい…」という形で、「誰に何があったか」で調べていくことというのもよく行われる方針ですが、
モノトーンの特色としてやはり「誰が歪んだか」以上に「どんな物語が歪んだか」を見ていくこともできるというところがあり。


つまり、
「竜を退治したらみんなが幸せになる」という御標がすでに歪んでいるのなら、
もとはなんだっただろう、ということになるわけですね。


いずれ、その土地の歴史とか起こったこと、関わった人を調べてはいくわけですが、
誰も勝てないほどつよいお母さんドラゴンと、そこに挑んだ最後の勇士が、なんというか合体してしまった姿を見て、
「完全無欠の一撃」なんてムリ(1発で心臓を破壊しなければならないが、カバーリング要員がいる)という話など耳にでき、
「倒せば皆が幸せになる竜」が「倒せない」こと、「倒せなかったやつもまた竜になる」こと、
といった話も入ってきます。


さて、こうなってくると、
「その物語はなぜ必要なのか」
「そうなる前の物語はなんだったのか」
という感じで、
人のモチベーションというよりかは、「物語」というワードについて調べていくことが可能になってくるわけです。


たとえば、
竜を倒すという正義が物語として必要ということは、
竜を倒すという悪を覆い隠すために用いられているということが考えられます。

竜の文言、流行る病気に加え、
「竜の血」が実際に病に効いており、

「最初の罹患者」であった「医者」…滅んだかつての王国の后が、竜の血の持つ回復力で病そのものは癒えたものの、その強すぎる効能で竜鱗を身に生やし、永生を得てしまったという症例を目の当たりにするに至って、


PCたちは、「御標がなくても竜の血が病に効く」ことを知ります。


……結局、真相としては

「病を治すために竜の血が必要」というところまでは御標は全く必要なく、

かつての王国の王が、妃を救うためにそれを必要としたが、
そのとき、かつて対等な友として盟んだ竜に、
立ち向かうでもなく相談するでもなく、弱い子竜をだまし討ちのように殺してその血を奪ったこと、
それに怒り嘆いた親竜が、第二子を奪われまいとするため、「病を治すには竜を打倒さなければならない」と己を標的にする御標を出す異形と化してしまったこと、
そして最後に、
栄光と忠誠を信じて竜退治に挑んだ勇士たちが、「自分たちの行いに正当性は何もなく、まして最初の一回はだまし討ちで赤子を殺害する」というおよそ人の道に外れた行いの延長であることに、
何の瑕疵もない、正義に満ちた、勇士が放つべき「完全無欠の一撃」を絶望とともにそれでも切望してしまった、

という流れだそうでした。


だから、我が子を守らんという竜の願いと、人との縁も潰えたりという竜の嘆きと、
己の栄光の無きという人の嘆きと、
というあたりの複合生物というのが今回の敵であり、


しかし、発端は。
そこに、本来女神が下した、”歪められてしまった御標”、歪められた物語は、
そもそもなかった

ので、

自分の正当性を得るために、時の王が、「自分の行いは御標であったことにした」ところから
始まっていた、

ということなのだそうですね。


ここで「嘘屋(公式NPC)」が出てくるのです。
御標によらず嘘を売り真実を買う其等。


この辺で嘘やを使うあたりに悪太郎さんらしさを感じます。
PCや舞台にいる人々への悲劇をなんというか「コストパフォーマンスよく」広げているというか。
大々的な御標じゃなくて、公式に書いてある「使っていい」の指標を最大限利用して、一番大きな被害を出してくるような。
むかしネクロニカなんかで顕著だった。
「(公式)敵の合計悪意点はこのくらいがいいよ」→「それだけ悪意点使っていいならこのパーツもった奴をいっぱい出そうな」みたいな。


かくして、
これまで竜に挑んできた勇士たちが伽藍になった集合体が、
もはや心臓を残してその姿を失いつつある竜の「体のパーツ」となって竜を形作る、
5パーツの……


あっパーツ分けボスだ!竜だもんな!
頭と羽根と爪と胴体と、胴体の中の心臓、
という状態になっているものを倒す形になります。

心臓を「救い出す」ことで、
この竜が盟約を交わした王家の、直系の子孫である、「最後に竜に挑んだ勇士」が、その力を受けて救い出されることになります。

お母さん竜は、ずっと昔に死んでいた。
竜の子供には、つかの間の再開を胸に、その死を受け入れ前へすすんでもらうことになります。



さて、
モチーフとなる話として、GMは
「土着の竜退治の話が、キリスト教の伝播前後で、内容は大して変わってないのにテーマが変わってる」というよくある現象をちょっと再現する、というのをやってみたそうです。

英雄が自分の栄光と幸せのために戦う話が(つまりお姫様とかと最後に結婚する)、
聖人が民草のために戦う(自分は何も求めず、”幸せに暮らしました”が最後に来ない)話になる、
こうすると「伝えたいメッセージが変わる」、幸せのために生きるのでなく、不幸にならないために悪を戒める話に変わるわけです。

確かに、この変遷は「御標のゆがみ」と対比してみても面白いのかもしれない。
し、モノトーンでこそできるゲーム性そのものとの関連ですね。
他のゲームでもできるけど、ゲームテーマそのものと関わらせるのは難しい気はする。





次いでの日曜のBoAは、
そのうちやろうと思ってたんだけどこの数回キャンペーンはってたから後回しになってた
裏サンでやってた「あなたの鼓動を見させて」のシナリオ化です。

元ネタは

ある大学の薬学部がまるまる麻薬密売に手を出していて
図らずもそれに近づいてしまった朗らかな女子大生が、その実態を暴くという行為に足を踏み入れて行ってしまう

というお話の中に、
何にも興味を持てず育ってきた、朗らかさんに救われながら生きてきた(さっき言った娘とは別の)主人公の女子大生が
授業内で解剖した動物の「心臓」に恋をしてしまい
自分に告白をしてくれた男の子の「心臓」が動いているのを「見たい」という一心で
できる限りの努力をもって万難を排していく中
「練習台」や「必要な薬品の保存場所」を求めているうちに、
麻薬密売組織と知らんうちに衝突してガンガン風穴を開けて行ってしまったり
それでいて、自分のよりどころである友人に正体がばれないようにハラハラしたり

サスペンスの中にサイコホラーをぶち込んだら
サスペンス側の人がドン引きしているうちに
気持ちよくサイコホラーが次々勝って行っちゃうよね!

みたいな、ダークヒーロースリラーになっちゃうという
不思議な漫画でした(完結済み)。

このところ、悪太郎さんが「心臓」ってワードをよく出すので
ちょっと被るかな、とも思ったんだけど、

そこはまあ、当該シナリオで
心臓と恋心の権化みたいな怪物がこのあいだ街中をうろうろしていたので
それを見て心臓フェチに花開いちゃったみたいな関係性も作れるしね。

BoAでやるにあたっては、
悪役を組織にして、殺戮者を一応ボスにするんだけど、
頻発する事件の中、「これほんとに悪役組織がやってるの?」みたいなものが混じってきて
事件に巻き込まれそうな立場にいるヒロインを問い詰めると、
もうとっくに巻き込まれていつつ、本人が反撃(という名目での”練習台集め”)で起こしているものがいくつかありました

という構造にして、PCの捜査をかく乱しつつ、

テーマとしては、
オープニングで、事件と血縁的に関係してしまう少年から、女の子に告白して、心臓の音が互いに高まって仕方ないみたいなシーンを演出した後、

「男女の恋物語に見えたけど、
女の子のほうは男の子の”恋する心臓の音”に恋しているだけだよ、いつか取り出したいよ」
という可哀そうな事態がどのタイミングで発覚するかな
というのを遊んでいくやつになります。

意外と中盤まで確定しなかった。
PCの反応的には、「男女の恋」と「心臓への執着」が両立しているイメージを持っていた(捨てきれなかっただけかもしれませんが)ようで、

「男の子が好き」「知的好奇心として心臓に興味がある」の二つなんじゃなくて
「男の子の心臓が好き」一つなのね
が確定した時のPCのがっくりさ加減はなかなかハマった感じがありました。


「相手が生きているか死んでいるかは興味がなく、動いている心臓を取り出してみたい」ヒロインは、
悩みましたが、アングルス・デクストラ・ルナ。

原作的にはグラディウスも入れたかったんですが、最後に対する相手が、

「弱い体の劣等感から、周りの健康な連中がその命を止める瞬間を見たい」相手なので、
”死ぬ”を直接望んでいるこちらにグラディウスを入れようという感覚と、

まあ、
あとはサイコパス系のNPCにアングルスを入れるかどうかをね。悩んだところですが
「純粋」であることにやはり注目したいところなので。
これもね。議論の余地はありましたけど。



PCが不死者だったりしたもので、
心臓を見る練習台とかには全然なってくれましたし(朗らかな友人役として、ヒロインにしてあげられることとしては破格ですね)、
結果、最後には共通の敵に対してしっかり共闘できたり
告白してきた男の子も、心臓取り出されたうえで助けられるみたいな流れにできたので
そこそこ全体的に丸く収まりました。
男女二人生き残って、そこの恋心だけはすれ違ったままだけど、
本人たちはね、それほど絶望しなければならない感じには思っていないし。

ケルバーにはよくないものが住んでいます。


むかしマッドファーザー(ツクールのホラーゲーム)のシナリオやった時の主人公の少女とか
まだ住んでるしな。
(彼女が世話になってる外科医のところに心臓フェチもお世話になる)
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