でかいキャンペーンシナリオに

目途が立ちそうになってくると
ようここまで来たなあという感じもありもの寂しさもあり
ようここまで来たなあという感じもあり（結論）。

土曜日は央華封神、悪太郎氏ＧＭ。太公望の話はためになるなあ（頼り切り）の巻。

前回、いろいろと
オリジナル宝貝など大盤振る舞い（製作日数はかかるけど）してもらった関係で、
それらをどのように振り分けて入手するかにすっかり時間を取られつつ、
これから取りうる行動の調査などをしていてすっかり戦闘もなく準備回として過ごしてしまった我々ですが、


現状の問題は

・”裏”の央華から、存在しないはずの歴史線が侵入してきている
・こちらの央華では生まれることさえなかったはずの、ＰＣたちに因縁ある少女がその「線」をつないでおり、彼女を殺さない限りこの流入が止まらない
・この少女もある種被害者なので殺したくはないが、彼女の存在が央華を乱していることについて、彼女の縁者である剣士などが、時来れば彼女を己の責任で斬ると息巻いている
・裏央華の侵入の結果、まだまだ央華に伝来してくる予定でない仏教の勢力が武力をもって侵略してきている
・世の開けない常闇の山で、裏央華由来の修羅たちがすげえ兵器というかロボ作って戦力を増強している
・殷の復活を目指す雷帝（もと聞仲）が、正仙邪仙問わぬ連合軍をもって、点に反旗を翻している
・のだが、仏教勢力と接触した段階で、雷帝本人が仏法に染められ（多分殷の復活ができれば宗教はどうでもいい）、これも天界の仮想的勢力として仏界に合流してしまっている
・にわかにこんなことを始めたのも、妲己が紂王の子をこっそり宿しっぱなしで、この復活が見込めるみたいなことを雷帝にふきこんだからとかなんとか
・長嘯ＰＣの妹である邪仙が、仙・天戦争のさなかの仏界の横やり攻勢に巻き込まれて意識を失ったところを、さる適正仙人たちに誘拐されてしまった
・連中の目的は、「三蔵法師の前世になる仙道をこちらに引き渡せ」というもの
・仏教の、央華伝来のキーになる人物をまで抑えて、歴史の流れをコントロールしようという彼らは、申公豹率いる「地仙」である。
・道を重視し、人をあまりに顧みない天・仙・仏いずれの道にも限界を感じ、師匠格の一人が道をたがえてＰＣたちの半ば敵になり得そうな道を歩もうとしている


このうち、解決策として

・央華と裏央華をつなぐ線にして門である少女を切る

という作業を行うと、
仏界の流入から天界の混乱周りが８割がた解決つくので、
残りはいま直接敵対行動をとっている連中の実行犯をどうにかする程度でどうにかなりそうではあります。

できればそれは避けたいというのがコンフリクトなので、それ以外の方法を探すというのは大目的なのですが、

目下、
・修羅たちが急進的な戦力増強を図っている
・地仙たちがＰＣの身内を人質に取っている
の二つは緊急を要するので、
ここから手を付けていきます。


ＰＣの身内と次期三蔵法師の交換交渉は三日後ということになっているので、
瞬間的に、ＰＣたちが暮らす勢力のためになりそうな常闇の山に向かうほうから。

こちらには、体力が１５以上ないと受けられない攻撃をしてくるだの、武器を破壊してくるだの、受けを３回するだの、やばい毒を使いこなすだのといった怪物じみた修羅の集団が複数体に加え、
強力な復体攻撃や全列攻撃を所持した修羅王の一人がおります。

カテナイカテナイ。

ですが我々もさるもの（変な表現）、ここ最近の大騒動の折に師匠クラス・伝説クラスの方々から託された先方がいくつかあり、
その中に仙骨の低い相手を全員即死させるとかいう消耗品が存在し、
まあまず仏法勢にはよくきくだろうというところ。

ここでつかうの？
ここで使おう！


というわけで、受け性能が高く、割り込み３回してくる修羅２体と、修羅王一体のみをのこして、
敵を全滅せしめ（さんざん世話になってきた疫病神さまの召喚というおぞましい描写）、
数の暴力で何とか……

なかなかならない！

数の暴力は敵の高達成値リアクションの回数を使い切らせることができるのがやはり一番有利な点ですが、
何せこれが腕がたくさんある修羅たち、先述したように受けに加えて割り込みの回数までばっちり増えている連中で、
見た目の数は少ないのにリアクション回数的にはこっちの有効打数に引けを取らない。



とはいえ、護法天兵や使役獣などの追加戦力にくわえ、
この地を守護する使命を帯びながらそれを成しえなかった一族の女長の霊に肉体を与える術などを用いて
雪辱を果たすために加勢してもらったなどもあって、
なんとか敵勢力を沈黙させることにも成功。
そこで作成されていた兵器群も我々の手に落ちたのですが（まず邪仙宝ばかりですから使羽化というと別問題ですが）、
なにしろ、クランゲ皇帝じゃないですが、頭だけが入るスペースのある黄巾力士とかなので、
ああなるほど、申公豹本人の新しい体だったのかとおびえることしきり。



次いで。
目下のＰＣの身内人質問題と一緒に、
塞の神として封じられた太公望さまに、
「裏央華との縁ある少女を”斬る”のでなく、その道を”ふさぐ”ような手立てはないか」
というようなことを相談に行ったのですが、
その手段自体は存在しないものの、
太上老君が裏央華関係のものをたたっ切るために作った「絶剣」という武具をＰＣたちは有しており（これで”少女”を切る、というのが一つの解決策でしたが）
これをもって、少女でなく、
「少女と裏央華の縁を切る」という手立てを取れれば話は違うかもしれない、
という意見を頂けました。
お、お、ちょっと光明が見えるぞ？

その斬るべき「縁」を選り分けだすようなことは、厭魅・厭勝の師匠格なら可能かもしれない。
ただし、その折、彼女が「現世で得ている」縁者をできるだけ用意し、客体的に彼女を固定する必要があると……。

彼女の縁者ならいっぱいご用意できます！


そんなお話を挟みつつ、
今度はＰＣの身内救出。
妲己の住む邪仙の一大拠点の中に幽閉されているそうなのですが、
水かがみの仙術でその様子をのぞいてみたところ、
仮想敵の集団と関係なく妲己ちゃんが人質を洗脳しようと（しかも時間がかかるけど抜きにくいしっかりしたやつ）し始めており、
今すぐいかなきゃだめだこれということに。

かつての太公望、封じられての石厳當の協力により、妲己と五分で会話ができそうな人を呼び出せる一筆をお借りしているものの、
しかし申公豹周りの計画と彼女が完全に連携しているわけでもなかろうし、
交渉したところでトップクラスの邪仙と、敵性集団と我々の関係を進展させる協力など頼んだとして、何を引き換えに要求されるかもわかりません。


いろいろ議論は出たのですが、
ここは結論としてはこっそり行くことに。
隠身系の術もりもりにするとして、
潜入自体はどうしよう？というところですが、
妲己の住む島の空間的に「裏がわ」（というか、妲己の住む島が裏で、本来の「表」）みたいなところに本拠を構える紫微大帝（天界大混乱につき天帝代理中）にご助言をいただき、（妲己の子として転生しようという話を受けていた元紂王も議論には加わっていただきましたが、紫微大帝は、封じられる前は妲己にハンバーグにされた姫伯邑考なので大変なピリピリ）

裏央華と表央華をつなぐ秘法の欠片（ＰＣ回収済み）を用いれば、この「表」から「裏」に直接ワープできるだろうし、また帰っても来れる、せいぜい使用回数は２回、一度のワープで１〜２が限度だろうが……

というようなお話を聞けたので、

これで、できるだけ近くにワープ＋石造りであれば通り抜けてしまえる土行の術符で途中の障害もできるだけスルーしながらやっていけそう、ということになり
お身内の危機を直接受けているＰＣ一人で潜入作戦。

こちらは何とかきれいにハマり、
各種陣図、敵兵に見つかることもなく、一気に人質を奪還してくることに成功します。

とはいえ、
交渉条件的には一気に有利になるでしょうが、
向こうがこのまま黙っているとも思えない。
敵対していることはわかりきっているので、現在の敵勢力の面々に、
水かがみによる索敵を、順番にやっていきます。

ごはんをたべてる。
魔界トーナメントに乱入している（妲己ちゃん島ではよくある）。
あ、あれ？

おもちゃを奪われた妲己ちゃんは？

我々のすぐそばで我々を見ている。


う、うわあああ！！

（さっそうと隠身術を解いて現れる妲己ちゃんだが、ンドバズピプォーが脳裏に響いてしまうＰＬ）



…………


彼女からしてみても、
ここ最近の暇つぶしはそこそこ面白かったのですが、
勢力図が絡みすぎて「自分の状態が誰かの道具になっている」状態をすべて丸っと受け入れているわけでもなく、
またなにより、ＰＣたちと現在敵対している地仙がぶさいくなので気に食わず、
条件次第では余計な策のやり取りをせずに真っ向戦闘をさせてくれる、というので
（どこまで信じられるかは微妙ですが、少なくともお気に入りの兵隊で戦うのでないのなら、「無粋」なことさえ避ければこちらをハメ込んでくることはきっとないと考えつつ）
敵地仙集団に変な作戦を考えさせる前に決着をつけさせてもらおうか……


というところで今回は一区切り。
問題を一つ解決するたびに二つ増えるみたいなことを繰り返してきた央華ですが、
やっと、やっと少しずつ風呂敷をＰＣの手で立美はじめられそうな気配が見えてきています。
まだまだ２、３シナリオかかりそうな気はするけどね……！