女性天皇と女系天皇とは意味が違う

■皇位継承策、たなざらし懸念＝与野党隔たり、参院選も意識
(時事通信社 - 01月13日 08:01)
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当初、「推古天皇や持統天皇など過去にいくらでも先例があるじゃないか」、などと我ながら実に無知蒙昧な見識で「女系の何が悪いのか」と思ったりもしていたが、女性天皇と女系天皇とはまるで意味が違うことを知って恥ずかしい思いをした。

目まぐるしく血統が交代してきた中華の皇帝と違って、二千年以上、連綿と継承されてきた一系皇統。
これこそ、その時々の最高権力者も決して自らが踏み込まない畏敬の領域として尊重されてきた証左。
あの信長も秀吉も、自らが天皇にとって代わろうなどとは思いもよらなかった。
左様、どれほど実力のある権力者も敢えて皇位を簒奪するようなマネをしなかったのも、ひとつの日本民族の美質ではあるまいか。

多分、以前の我と同じ誤解をしている国民も多いのではないか。
女性天皇と女系天皇との違い。
「女系天皇の是非」を世に問う前に、「女性天皇と女系天皇との違い」について、国とメディアはしっかりと解説する機会を増やしたほうがいいのではないか。

ただし、現今、コロナ、経済政策、安全保障等、難問が山積するなかにあって、我にとって、この問題の重要性はかなり劣後するのだが。