mixiユーザー(id:36329446)

2021年10月15日10:51

40 view

協調性ではなく同調性のこと

■ノーベル物理学賞の真鍋淑郎氏の日本に戻りたくない理由「核心をついている」
(AERA dot. - 10月08日 16:35)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=6695931

「私はまわりと協調して生きることができない。それが日本に帰りたくない理由の一つです」
真鍋博士の会見での言葉だそうな。

これを今朝の「羽鳥モーニングショー」が取り上げ、長い枠をとっていたな。

「日本でよく語られる協調性という言葉は、本当の意味の協調性ではなく、実は同調性のことなんです」
と語ったのは、お馴染み玉川徹さん。

「そう、そうなんだよ」と小生も思わず膝を打つ。
人の心中を忖度したり一斉に引かれることを気にしたりせず、「自分はこう考える」と述べ合って、違う個性的な考え方を統合する過程で折り合ってゆくのが「協調性」であり、人の目を気にして自身の意見や考えをマジョリティに迎合させようとするのが「同調性」。そして、それを強要する場の空気が「同調圧力」。

蓋し、博士が自身苦手とし嫌ったのは、日本特有の「同調性」だろう。

玉川徹氏、笑いながら「ぼくは、50年以上協調性がないと言われてきたなー。子供の頃、通信簿に5段階評価で「協調性」は「1」と付けられましたよ」と続けた。
これを聴いて自分の半生を振り返ったとき、なんだか泣けてきたぜよ。
「協調性1、もとい同調性1」の玉川さん、
だから、あんた大好きだよ。


蛇足ながら。
ハーバード大学を卒業して帰国した某女史曰く。
「ハーバードには変人しかいませんよ(笑)。つまんないことで延々本気で議論したりして。例えば魚の骨が取り除き難いのはなぜか、なんてことをね。そして、なにより相手の変人ぶりを互いにリスペクトし合ってます。」

今の時代、開成高校の生徒にアンケートしたところ、志望校が東大ではなく海外の大学と答える生徒が増えているらしい。
日本の研究環境の逼塞性をもう高校生が分かっているのだ。

政治上、研究開発への予算を増やすことはできても、日本特有の組織風土や価値観はおいそれと変わるものではない。
日本の頭脳の海外流出を止めることはもうムリだろう。
まあ、有為なる若者よ、どこの国ででも構わないから、思う存分、自分のやりたい研究をやり抜いてくれ、と願うだけだ。




1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する