Ｍ市街中観察日記

動かないで 学生らに呼びかけ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6039645

緊急事態宣言発令初日。
早めに会社を出て、わき目も振らず真っ直ぐに家路に向かう。
時刻は夕方6時半。
宣言前となんら変わらない混み合った中央線の電車から降りると、通勤帰りのリーマン、OLでＭ駅の改札口近くのコンコースは人で溢れてる。

閉鎖された駅ビルの脇を通って商店街を歩く。
エクセシオールカフェ、タリーズ、ドトール、サンマルクの各コーヒーチェーン店は揃って店を閉めてるようだ。
星野珈琲店とケンタッキー、そしてマクドナルドがやっている。

吉野家と松屋も、至近の距離で張り合うように営業中。
いったい客はいるのものなのかと中を見ながら通ると、けっこうな客入り、普段とあまり変わらないように見える。

飲み屋もチェーン店は自粛している店もあるが、かまわず営業中の店も多い。
やはり、個人経営の飲食店は背に腹は変えられないのだろう、雀の涙の補償じゃ話にならぬとばかりに堂々営業中。
中でも圧巻は駅近くの「Ｏ島酒場」なる立ち飲み屋。ドアのガラス越しに店内を覗いてみれば、会社帰りのリーマンとおぼしきオヤジどもが、大勢ひしめいて、所狭しと袖触れ合いながら立ち飲みしておるではないか。
信じられない風景がそこにあった。

明日はルートを変えて、大戸屋、日高屋、焼肉牛繁あたりの動静を探ってみよう。

それにしても立ち飲み屋に巣喰うオヤジたちの頭の中はどうなっているのか。
この2週間で東京都の累計感染者数は1千人だとか。
「過去最高を更新とか言ってるけど、なんの、都民１千万のうちの千人、１万人にたったの一人の割合じゃないか。そんな確率なら気にしないさ」
などと、こうした心得違いをしている連中なのか。
彼等には、専門家が口にする指数関数的増加という観念がイメージできないのであろう。

緊急事態宣言を発令しても普段とさして変わらぬここＭ市。
渋谷も銀座もテレビの映像を見るかぎり、確かに閑散としてきたのに、いったい我が街はどうなっとるのか。
一部の心得違いの連中からは、「自粛」という言葉は舐め切られている。
やはり、法的な強制力を動員せねば、真面目に対応している人々がバカを見るかもな。
真面目に向き合ってる人々の方が断然多いのだがなあ。